医療現場の負担軽減を進める新機能
GMOヘルステック株式会社は、2025年1月15日からクリニック向けITシステム「AIチャート byGMO」に音声入力機能を追加することを発表しました。これにより、医療現場での業務負担が一層軽減されることが期待されています。
「AIアシスト」の画期的な進化
新たに導入される音声入力機能は、「AIアシスト」の一部として機能します。この機能では、診察中の医師と患者との会話が自動で文字起こしされ、カルテや紹介状といった文書の作成が早くなります。これまで医師が抱えていた文書作成の時間が大幅に短縮され、より多くの時間を診察に充てられるようになります。
また、この機能は、患者に対して目を向けた丁寧な診察を支援します。医師はパソコンの画面を見る必要がなく、患者との対話に集中できるため、信頼関係をより深めることが可能になるでしょう。
文書作成の効率化
音声入力で記録された内容は、ボタン一つでSOAP形式に変換されるほか、紹介状に転記するための要約も簡単に行えます。これにより、医師が感じていた書類作成にかかる負担が削減され、業務の効率化に貢献します。もちろん、出力された内容については医師が必ず確認することが求められます。
総合的な医療プラットフォームの実現
「AIチャート byGMO」は、予約、受付、問診、診療、決済を一体化したシステムです。このプラットフォームは、クリニック検索や予約サイト「GMOクリニック・マップ」、薬局24と連携し、医療サービスの利便性を高めます。2025年春にはレセコン一体型クラウド電子カルテがリリース予定で、クリニックの業務がさらに効率化される見込みです。
今後もGMOヘルステックは、医療現場の業務の自動化と省力化を推進し、患者中心のサービス提供を目指します。人手不足が叫ばれる現代において、持続可能な医療の実現に向けた取り組みはますます重要になってきています。
企業の背景
GMOヘルステックは2024年1月に設立され、GMOフィナンシャルホールディングス株式会社とGMOインターネットグループ株式会社が共同出資した企業です。医療分野におけるデジタル技術の活用を通じて、信頼性の高い医療プラットフォームの提供を目指しており、堅牢なセキュリティ技術と優れたUI/UXデザインを特色としています。
今後のGMOヘルステックの動きには、医療業界の効率化と患者にとっての利便性向上に向けた大きな期待が寄せられています。