内藤礼の新作公開
2025-06-23 10:42:44

内藤礼の現代アート「返礼」が富山の楽土庵に常設展示

内藤礼の新作「返礼」が富山に常設展示



富山県砺波市に位置するアートホテル「楽土庵」で、現代美術家の内藤礼によるコミッションワーク「返礼」が2025年5月24日から恒久的に展示されます。この作品は、「タマ/アニマ(わたしに息を吹きかけてください)」と散居村の水田に面した庭が融合したもので、内藤氏の独特な視点を反映しています。

「返礼」は、幅3.65cm、長さ460cmの細長い水路に水が流れ、鑑賞者が息を吹きかけることによって波紋が広がります。この波紋が水面を伝わり、散居村の風景へと意識を誘導するという仕組みになっています。内藤氏は何度も砺波平野に足を運び、受け取った自然のエッセンスをこの作品に昇華させました。作品に息を吹きかける行為には、自然からの恩恵を受け取り、それを「返礼」するという深いメタファーが込められています。

体験することで得られる新たな感覚



この水路は、季節や天候、時間によって異なる表情を見せ、一部には昆虫やカエルも訪れます。これにより、鑑賞者は自然と繋がる感覚を体験できます。宿泊者は滞在中、基本的に自由にこの作品を鑑賞できるほか、一般の方も1,200円(税込)の事前予約制で鑑賞可能です。日中の散居村の美しさと共鳴しながら、作品を楽しまない手はありません。

募金と地域貢献



楽土庵では、内藤礼の作品以外にも、「color beginning」や「ひと」といった過去の名作も展示されており、訪れる人々に豊かなアート体験を提供しています。また、宿泊費の一部が地域の散居村保全団体に寄付される仕組みがあるため、訪れることで地域貢献も果たせます。

散居村の背景と土徳



楽土庵が位置する砺波地方には、500年以上の歴史を持つ「散居村」が広がっています。伝統的な建築物と美しい自然が共存するこの地域は、民藝運動で知られる柳宗悦が「土徳」と呼んだ精神文化の象徴とも言える場所です。この地域の哲学は、アートホテル「楽土庵」でも大切にされており、再生可能な観光が推進されています。

内藤礼というアーティスト



内藤礼は、1961年に広島県で生まれ、現在は東京を拠点に活動する現代美術作家です。彼は1985年に武蔵野美術大学を卒業し、その後、数々の国際展で高い評価を受けてきました。1997年には第47回ベネチア・ビエンナーレで日本館にて自身の作品を展示し、その独自の言語で人々に語りかけています。彼の作品は「存在することは、それ自体が祝福である」というテーマを核にしており、個々の体験を豊かにすることを目指しています。

まとめ



「楽土庵」での内藤礼の作品「返礼」は、単なるアートの枠を超えた体験を提供します。自然との繋がり、人間の感情、そして地域の歴史を感じることで、この美しい場所をさらに深く楽しむことができるでしょう。宿泊の際はぜひ、内藤のアートとも対話してみてはいかがでしょうか。詳細や予約情報についてはここをクリックしてください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

会社情報

会社名
株式会社水と匠
住所
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 富山県 砺波市 アート作品 内藤礼 楽土庵

Wiki3: 富山県 砺波市 アート作品 内藤礼 楽土庵

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。