新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、日本を含む世界中で健康や医療体制への危機が深刻化しています。感染者数や死亡者数の増加、そして「医療崩壊」という言葉が日常的に聞かれるようになりました。特に、日本の医療機関はその受入可能能力を超える患者を抱え、院内感染の懸念も高まっています。このような状況の中、今私たちにできることは何でしょうか?それは、より適切な受診行動を促すことです。
新型コロナの感染が懸念される中で、適切な受診行動の支援が求められています。多くの人々は体調不良を感じながらも、どの医療機関に行けばよいのか、どのタイミングで連絡を取るべきなのか分からずにいます。これが、多くの患者が重症化したり、結果的に医療機関に負担をかける一因にもなっています。
このような状況を受け、『一般社団法人日本医療受診支援研究機構』の有志たちが立ち上がり、「AI受診相談ユビー新型コロナウイルス版」を無償で提供することが発表されました。これは、生活者が自宅で気軽に事前問診を受けることで、適切な受診先を見つける手助けをするものです。
このサービスは、ユーザーがスマートフォンやパソコンを使って質問に答えることで、自身の症状に合った医療情報を得られます。従来、症状に不安を感じても、「インターネットで検索してみよう」と考える人が多かったのですが、その情報の信頼性に疑問が残ることもしばしばでした。しかし、「AI受診相談ユビー」は、約5万件の医学論文からのデータを基に、3500種類もの質問データを駆使して、個別化された情報を提供します。
使い方もシンプルで、初めに年齢や性別といった基本情報を入力し、次に症状についての質問に応じて、AIが最適な質問を投げかけます。約20問前後の問いに答えることで、その後は自分の症状に合った病名を参考として提示されるのです。これにより、生活者は自分の症状に対する理解を深め、受診のタイミングを逃さないで済む可能性が高まります。
最後に、入力した内容に応じた相談先が示され、例えば地域のかかりつけ医や公的な相談窓口への連絡方法が提案されます。特に、COVID-19の症状に関連する回答があれば、院内感染のリスクを避けるために、前もっての電話相談が推奨される仕組みです。
「AI受診相談ユビー」は既に日本国内の約200医療機関で導入され、実績も示されています。ユーザーの声をフィードバックとして取り入れつつ、サービス自体も改善し続けるという取り組みが進められているのです。さらに、医療機関と連携し、過去の問診データを共有するシステムの構築も進めているため、患者と医療提供者双方にとってメリットがある仕組みとなっています。
この新たなアプローチは、医療崩壊を防ぎ、より多くの人が安心して受診できる環境を整えるための重要な一歩です。何よりも大切なのは、医療従事者が活躍できる場を守り、私たちが健康を守るための適切な情報を得られることでしょう。この「AI受診相談ユビー」を利用することで、私たち生活者はより良い医療環境の整備に寄与できるのです。
このサービスは、誰でも利用することができ、以下のURLよりアクセスできます。
AI受診相談ユビー公式サイト