フィジオロガス・テクノロジーズ、資金調達で新たな一歩
在宅血液透析装置を開発するフィジオロガス・テクノロジーズ株式会社(本社:神奈川県相模原市、代表取締役:宮脇一嘉)は、2026年5月末までにシリーズAラウンドのフォースクローズによる資金調達を成功裏に終了しました。この資金調達は、ほくほくキャピタル株式会社及び個人投資家を新たに引受先として行われた第三者割当増資によるものです。
今回調達された資金は、在宅血液透析装置の設計や開発、試作に加え、非臨床試験(電気的安全性、電磁両立性、生物学的安全性試験など)に使用される予定です。これにより、在宅での血液透析治療がより現実味を帯び、患者の生活の質(QOL)改善に寄与することが期待されています。
在宅血液透析の現状と課題
日本では、34万人の末期腎不全患者が通常、クリニックで週3回、4時間の透析治療を受けています。これは通院の負担が大きく、身体的にも精神的にも負担を強いられる状況です。特に、在宅での血液透析は通院の必要がなく、頻回な治療が可能であることから、患者のQOLが向上し、生命予後も良好な治療法として注目されています。
しかし、現在の日本の市場では、在宅専用に設計された透析装置が存在しないため、患者はクリニックで使う大型の装置を自宅に導入しなければなりません。このため、在宅血液透析の普及率は非常に低く、患者数は800名程度にとどまっています。クリニックでの従来の方法では、高度な水質管理や複雑な操作が求められるため、自宅での導入は極めて難しいのが現実です。
フィジオロガス社の革新技術
フィジオロガス・テクノロジーズは、北里大学の小久保謙一准教授の研究成果をもとに、尿毒素を吸着・除去し透析液を再循環させる新たな技術を開発しています。このプロジェクトは、コンパクトで安全な在宅専用血液透析装置の実用化を目指しています。これに成功すれば、患者は通院することなく、より頻繁に透析を受けられるようになります。
この新技術の導入により、末期腎不全患者の生命予後は高まり、さらには社会復帰や就業促進にもつながると考えられています。つまり、在宅血液透析が普及することによって、患者の生活の質だけでなく、経済的な負担軽減や社会的な活躍も期待されるのです。
フィジオロガス・テクノロジーズの企業理念
フィジオロガス・テクノロジーズは、「テクノロジーで医療を革新し、患者さんとそのご家族により幸せな生活を届ける」ことを目指して2020年に設立されました。医療機器の開発、製造販売を行い、特に在宅血液透析装置への情熱を注いでいます。
今後、フィジオロガス・テクノロジーズは、在宅血液透析市場の活性化に向けて、さらなる技術開発と共に活動を続けていくことでしょう。この新たな試みが国内の医療分野において重要な変革をもたらすことが期待されます。
企業情報
フィジオロガス・テクノロジーズ株式会社は、神奈川県相模原市南区北里一丁目15番1号に本社を置くスタートアップ企業です。設立は2020年3月で、資本金は約3億4千9百万円です。より多くの情報は
公式サイトからもご覧いただけます。