三井住友信託の新たな取り組み:デジタルエンディングノート
三井住友信託銀行が、単身者や身寄りがない方を対象にした新たなサービス『おひとりさま信託』の一環として、エンディングノートのデジタル化を発表しました。この取り組みは、万が一の際に備えて、自身の希望をしっかりと記録し、管理するためのものです。
「おひとりさま信託」とは?
2019年12月に開始された『おひとりさま信託』は、単身者や身寄りのない方々に対して、死後の事務を包括的にサポートするサービスです。この信託は、利用者の身の回りのことを事前に整えておくことができるため、安心感を提供します。特に、死後事務に関する希望をエンディングノートとして記録しておくことは重要です。
デジタル化の重要性
この度のデジタル化は、特に長寿化が進む現代社会において、非常に意義深いものです。100年時代とも称される今、私たちのライフスタイルは多様化しており、長期間にわたる安心で便利な管理が求められています。
デジタルエンディングノートの特徴
デジタル化によって実現されたエンディングノートにはいくつかの特徴があります:
- - いつでも確認可能:スマートフォンやパソコンから簡単にアクセスでき、いつでも内容を確認できます。
- - 柔軟な見直し:契約後の気持ちや環境の変化に応じて、いつでも簡単に内容を見直すことが可能です。
- - 安否確認の実施:SMSによる安否確認を行い、年齢や健康状態に応じた頻度で、利用者の希望に基づいて変更できます。
- - セキュリティの確保:紛失のリスクがなく、高いセキュリティで情報が保護されます。
仕組みと開発背景
このシステムは、顧客関係管理(CRM)分野でのさまざまなクラウドサービスを提供するSalesforce Community Cloudを活用しており、日本アイ・ビー・エム株式会社の協力により、セキュリティの面でも高い機密性、保全性が期待できます。このシステムは2020年4月から運用が開始される予定です。
利用手続きと費用
『おひとりさま信託』を利用するには、最低300万円からの預入が必要となります。契約期間中の手数料や信託報酬についても明確に設定されており、ユーザーにとって明瞭なコストが提示されています。信託金の残高や収益金は年二回のお知らせがあり、情報の透明性が確保されています。
まとめ
三井住友信託の『おひとりさま信託』によるエンディングノートデジタル化は、単身者に向けた新しい安心の形を提供しています。万が一の事態に備えるために、自分自身の希望をしっかりと記録し、管理することができるこのサービスは、現代社会において非常に価値のあるソリューションとなるでしょう。今後ますます多様化するライフスタイルにおいて、私たちのベストパートナーとして機能することが期待されます。