シチズンの新技術がSOXAI RINGを進化させた
株式会社SOXAIが提供するスマートリング「SOXAI RING」は、これまで多くのユーザーに愛されてきました。2024年現在、最新モデルの「SOXAI RING 1」が登場し、カラーバリエーションが増え、光沢と硬度が向上しました。その進化の鍵を握っているのが、「デュラテクト」というシチズン時計マニュファクチャリング株式会社の独自の表面硬化技術です。
デュラテクトとは?
デュラテクトは、金属表面の硬度を高め、優れた耐摩耗性を実現する技術です。これにより時計本体の美しさと耐久性が向上し、ユーザーにより良い体験を提供しています。SOXAIでは昨年、初号機「SOXAI RING 0」を発表しましたが、ユーザーからは「傷がつきやすい」との声も多く寄せられました。このため、表面硬度が強く、美しい仕上がりを求めてシチズンに連絡を取ったのです。
シチズンとの出会い
光頼(SOXAI)は、「シチズンにコンタクトを取った背景」を語りました。腕時計の表面処理を手がける企業にSOXAI RINGの制作を依頼することが、彼らの技術力を活かす絶好の機会だと考えたのです。
シチズンの担当者、石井さんは「スマートリングとデュラテクトの相性が良いと思った」と話しています。初めての打ち合わせでSOXAIの横浜オフィスで製品を確認。そこで製品の簡単な説明を行い、デュラテクトで加工が可能かどうかを探りました。
試作・量産の課題
試作段階では問題が少なかったものの、量産に向けて進む中で洗浄工程で問題が生じました。内部に溜まった洗浄液が原因でシミができることがあったのです。清水さん(シチズン)は、「これまでのノウハウを駆使して解決しました」と語るとともに、その解決方法については企業秘密と伏せました。
このように試行錯誤を重ねた末、期待以上の高品質な試作品が完成し、SOXAI RINGの製造にスムーズに移行しました。光頼さんは「実際の製品が写真よりも素晴らしい出来で、自信が持てました」と振り返ります。
ユーザーの声と今後の展開
2023年7月から販売が開始されたSOXAI RING 1は、顧客からの反響が非常に良いです。「傷がつきにくい」との声が多く、特にピンクゴールドの人気が高まっています。一見すると普通のシルバーに見えるこれらのリングは、デュラテクト加工が施されており、色調や質感の違いが際立ちます。
光頼さんは、「今後も表面の硬度をさらに向上させたい」と話し、シチズンとのさらなる技術的な相談を希望しています。シチズンの石井さんは、次なる展開を期待しており、格好いい製品作りを約束しました。
まとめ
シチズンのデュラテクト技術とSOXAIの革新性が結びつき、再び新しいスマートリングとして進化したSOXAI RING。今後どのように発展していくのか、ますます楽しみです。