エアバス・テックハブ
2025-11-18 17:19:53

エアバスが韓国に研究開発拠点を新設し未来技術を追求

エアバス、韓国に「テックハブ」を設立



エアバスは、韓国の研究開発拠点として「エアバス・テックハブ」をテジョンに設立することを発表しました。この新たな拠点では、共同研究や革新技術の開発が行われます。このことにより、エアバスは韓国とより強固な戦略的パートナーシップを築くことを目指しています。

主要な研究分野



テックハブでは、韓国の産業における特性を最大限に活かし、以下の三つの重要な研究分野に焦点を当てます。
1. 未来のエネルギー技術
2. 最先端の軽量複合材料
3. 次世代の防衛・宇宙技術

これらの分野での研究開発を通じて、エアバスは未来の航空機技術を進めると同時に、韓国における技術力の強化を図ります。

設立の背景



エアバス・テックハブは、産業通商資源部(MOTIR)やテジョン広域市と密に協力して設立されます。エアバスのR&Tプログラムの責任者であるマーク・ベンタール氏は、「韓国とは50年以上にわたる協力関係を築いてきた。このテックハブを通じて、今後もさらなる発展を遂げていく」と強調しています。

覚書の締結



設立式典では、エアバスは開発・研究を加速させるための3つの覚書(MoU)を締結しました。具体的には、次の通りです。
  • - 産業通商資源部とのMoU:テジョンの高い技術力を背景に、エアバスの研究・イノベーションプロジェクトを迅速に進める枠組みを構築
  • - テジョン市とのMoU:地域の全技術分野において、エアバスの研究活動を支援
  • - 韓国貿易協会(KITA)とのMoU:オープンイノベーションを通じて新たな技術パートナーを発掘する協力関係を促進

具体的なプロジェクト



エアバス・テックハブでも特に注目されるプロジェクトの一つに、LIG Nex1との協力による宇宙用チップアンテナ技術の開発があります。この技術は通信信号の送受信に使用される予定です。また、EMCoretechとの共同で、電動化を目指した電磁干渉を抑制するアクティブフィルタリング技術も開発中です。

韓国との関係と産業基盤



エアバスの韓国との関係は、1974年に遡ります。大韓航空が初めてA300B4を発注したことが、両国の協力の始まりでした。以降、韓国はエアバスの重要な顧客として、防衛、宇宙、ヘリコプターなど多岐にわたる製品でパートナーシップを強化しています。特に、韓国航空宇宙産業(KAI)や大韓航空航空宇宙事業本部(KAL-ASD)とは、A320ファミリーなどの重要部品の製造において長年の協力が続いています。これにより、約6,000人の職が維持され、地域経済には年間約6億米ドルの貢献があります。

複合材料技術センターとの関係



さらに、韓国には釜山にエアバスの完全子会社である複合材料技術センター(CTC)が存在します。CTCは、航空宇宙向けの先進的な複合材料の研究開発を行い、テックハブの活動を補完します。CTCは釜山テクノパークと協力し、技術革新を追求しています。

世界的な研究開発拠点の一環



エアバス・テックハブは、これにより日本、オランダ、シンガポールに続く世界で4番目の研究開発拠点となります。その目的は、業界のリーダーや学術機関、政府機関、スタートアップとの協力を強化し、航空宇宙分野での技術革新を追求することにあります。エアバスは、韓国におけるテックハブ設立を通じて、国際的な連携をさらに進化させることでしょう。


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会社情報

会社名
エアバス・ジャパン株式会社
住所
東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー19階
電話番号

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