常盤工業が誇るゼロエネルギービル
静岡県浜松市に本社を構える常盤工業㈱は、持続可能な開発目標(SDGs)に取り組む中、ゼロエネルギービル(ZEB)を実現し、中央省庁主催のサスティナブルに関連する賞を3つ受賞しました。その中でも、特に「SDGs建築賞」は全国最上位の国土交通大臣賞に選ばれ、常盤工業の取り組みが高く評価されたことを示しています。この受賞を受けて、同社は環境に配慮したオフィスの実例を体験できる見学会を2月13日(木)の午後に開催します。
見学会の詳細
見学会は、受賞の背景やその技術について詳しく説明される機会です。設計者が自ら説明を行い、実際の社屋を見学することを通じて、ZEBがどのように実現されているのかを学ぶことができます。以下は見学会の詳細なスケジュールです。
- - 日時:2025年2月13日(木) 13:30~15:30(受付開始13:10)
- - 場所:常盤工業本社「ときポート」
静岡県浜松市中央区新津町197
- 13:30~ 受賞説明・社屋概要説明
- 14:00~ 社屋見学
- 15:00~ 質疑応答
この機会を通じて、参加者はエアコンなしでも快適な空間を体感できるほか、設計者と直接質疑応答を行うことで、より深い理解を得ることができます。取材を希望される方は、事前に連絡をしていただくことで、スムーズなご案内が可能となります。
受賞内容と評価されたポイント
常盤工業は次の3つの受賞を果たしました:
1.
SDGs建築賞(国土交通大臣賞)
2.
省エネ大賞(資源エネルギー庁長官賞)
3.
いーたいけんアワード(文部科学省優秀賞)
この受賞の背景には、以下の評価されたポイントがあります。
1. 自然エネルギーを活用した持続可能な建築
2. 地域に貢献する取り組み
3. 環境教育を促進するプログラムの実施
ZEB「ときポート」の特徴
常盤工業の本社社屋「ときポート」は、2021年12月に竣工した鉄筋コンクリート造の2階建てビルで、延べ床面積は1771.04㎡です。この建物は、浜松の自然エネルギーを最大限に活用し、運用開始以来ゼロエネルギー建物として運営されています。具体的には、次のような特徴があります:
- - 外断熱と躯体蓄熱による高い快適性
- - 夏は地下水、冬は太陽熱を利用しエアコン使用を最小限に抑える
- - 太陽光発電による自家発電が消費電力の大半を占める
- - CO2フリー電気の利用により、建物からのCO2排出を実質ゼロに
これらの取り組みは、快適性を保ちながら、環境に優しい建築技術を実現しており、EDG評価のCASBEEでは最高評価のSランクを獲得しています。また、見学者へのわかりやすい省エネ技術の説明が好評を博しており、訪れる人々に新たな学びの場を提供しています。
結論
常盤工業のゼロエネルギービルの見学会は、持続可能な社会の実現に向けた具体的な取り組みを知る貴重な機会です。環境意識が高まる現代において、こうした建築物がどのようにして地域社会に貢献しているのか、その具体例を学び、共に考えていく時間をぜひお楽しみください。