シンガポール人旅行者向けに九州和牛の持ち帰りを支援する新サービス
株式会社福岡ソノリクが2025年5月7日から、福岡国際空港の「Wafood Airport」店にて、シンガポールから訪れる旅行者向けに九州産の和牛をお土産として持ち帰るための動物検疫検査代行サービスを始めることを発表しました。このサービスは、九州を訪れる多くのシンガポール人に、九州和牛を新しいお土産の選択肢として提供することを目指しています。
背景と目的
2016年、日本はシンガポールとの間に和牛のお土産持ち帰りを可能にする協定を結びました。しかし、多くの旅行者がこの情報を知らず、和牛は高額であることや手続きの複雑さからお土産として選ばれることは少なかったのです。ソノリクは、これを改善し、シンガポール人が手軽に和牛を持って帰れる環境を整えることを狙っています。
サービスの詳細
シンガポール人旅行者は、福岡滞在中にスーパーマーケットや精肉店で購入した国産表示のある和牛とそのレシートを持参し、「Wafood Airport」の店頭に寄ることで、この新しいサービスを利用できます。具体的には、出発当日の朝、冷凍状態の和牛を店に持ち込むことが必要です。そして、申請書の記入後に行われる検査を経て、簡単に持ち帰り手続きが完了します。これにより、現地での手続きが不要になります。
利用の流れ
1.
購入: 九州のスーパーや精肉店で購入した国産の和牛を冷凍状態で用意。
2.
来店: 出発当日に「Wafood Airport」に立ち寄る。
3.
申請: 必要書類の記入を行う。
4.
検査: 08:30から検査を行い、09:00までに引き取り、搭乗手続きへ。
注意事項
このサービスにはいくつかの条件があります。商品には必ず「国産」の表示が必要ですし、購入証明ができるレシートも必ず持参しなければなりません。加えて、商品の保冷管理は利用者自身の責任で、チルド和牛はサービス対象外となります。また、手数料は無料のため、お得に和牛をお土産として持ち帰ることができます。
今後の展開と期待
今後、ソノリクは冷凍和牛の販売を拡大し、パートナー企業と連携して「Low Fat Wagyu(LFW)」のコンセプトに基づく商品を展開する予定です。旅行者が手軽でストレスフリーに和牛を楽しめる仕組みが築かれれば、九州の魅力がさらに広がるでしょう。
この取り組みは、国の農産品輸出促進の努力に貢献し、地元の農業生産者への支援にもつながります。福岡ソノリクの「Wafood Airport」は、外国人旅行者をターゲットに、地元の魅力を伝える重要な役割を果たします。これにより、地方創生につながる新たな一歩を踏み出すことを期待しています。
このような取り組みを通じて、九州の地域は世界と繋がり、訪れるすべての人に新たな感動を提供する場となることを目指しています。