AI insideが生命保険業界の給付金査定業務を革新
AI inside 株式会社(代表取締役社長CEO:渡久地 択)は、生命保険会社に向けた新たな診療明細処理ソリューションの提供を開始しました。このサービスは、診療報酬明細書のデータ化から、給付金査定システムへの登録までの一連の業務を自動化することを目的としています。これにより業務の効率化と精度向上を実現します。
医療明細書の複雑さと課題
生命保険会社における給付金支払査定業務は、契約者が提出した診療明細書を基に入院日数や手術内容、医療点数などを確認し、約款に基づいて支払可否を判断するという日常的な業務です。しかし、診療明細書は各医療機関ごとにフォーマットが異なり、可変長の明細行や略記などが含まれるため、従来のAI-OCR技術では読み取りが困難で、申請情報の登録には多くの時間と労力が必要でした。このため、業務負荷やエラーのリスクも大きな問題となっていました。
PolySphere-4の導入で変わる業務
新たに導入されたLLM「PolySphere-4」は、診療明細書の内容を高精度に理解し、必要な情報を抽出する能力を備えています。この技術によって、平均99.6%という高い読取精度を実現し、AIエージェントが自動的に査定業務システムへデータを連携することができます。これにより、診療明細の読み取りからシステム登録までのプロセスが自動化され、作業時間も大幅に短縮されるのです。
業務時間の大幅削減
例えば、従来1日30〜50件の診療明細を処理する場合、全ての確認やデータ転記、入力を含めて8〜10時間かかるケースもありました。新サービスを活用することで、診療明細から必要項目を素早く読み取ることが可能となり、作業時間は通常1.5〜3時間程度にまで圧縮されます。これにより、月間で約130〜170時間の業務削減が期待できるため、査定担当者はより高い専門性を要する業務に注力できるようになります。
幅広いユースケースに対応
本サービスは診療明細書だけでなく、診断書や治療証明書、手術証明書、先進医療証明書など、さまざまな医療関連書類の処理にも対応しており、保険金支払業務全般の効率化を図ります。複雑な内容にもフレキシブルに対応できるため、企業の業務プロセスにおける標準化も推進されます。
これからのAI insideと業界の未来
AI insideは、生成AIや大規模言語モデル(LLM)の研究開発に力を入れており、特に日本語ドキュメント処理に特化した技術を持っています。今後もAI技術を駆使して業務のデジタル化を進めることで、生産性の向上を図ります。さらには、「VALUE SHIFT」として、業務の効率化によって生まれた時間をより付加価値の高い業務への移行を促進することを目指しています。
AI insideの新たなソリューションは、生命保険業界において業務のデジタル化を加速させる重要なステップとして位置づけられるでしょう。今後の展開がますます注目されます。