福島県平田村で母子手帳アプリ『母子モ』の導入がスタート！

福島県平田村で始まる『母子モ』の取り組み

福島県石川郡に位置する平田村で、母子手帳アプリ『母子モ』が「ひらた子育てアプリあるくす」として導入されることが発表されました。この新しいアプリは、地域の子育てを支援し、妊娠、出産から育児までの情報を提供することを目的としています。また、3月19日より本格的な運用がスタートしています。

平田村の子育て支援の背景

平田村では「心やすらぐあんしん快適の平田村」を基本目標に掲げ、地域全体で子育てを支える体制を構築しています。アプリ『母子モ』は、すでに720の自治体で採用されており、こども家庭庁が進める電子母子健康手帳の実現に向けた先駆けともいえる存在です。アプリを通じて、予防接種のスケジュール管理や健診結果の記録、地域情報の配信がスマートフォンやタブレットを通じて簡単に行えます。

データはクラウド上で管理されるため、もしも母子健康手帳が紛失した際も安心です。他の自治体への転居やデバイス変更時にも問題なく利用を継続できるのが大きなメリットです。

地域密着型の子育て支援

平田村は子育て家庭への経済的支援も充実しています。例えば、子どもの出生時に「赤ちゃん誕生祝金」として10万円が支給され、小学校や中学校の入学時にはそれぞれ5万円と3万円が支給されるほか、高校生には年額9万円の支援が行われています。このような金銭的援助に加え、保育料や給食費が無償になるなど、子育て家庭を手厚くサポートする体制が整っています。

更に、月に一度「子育てサロン」が開かれ、親子が交流する場や子育てについての相談の機会が設けられています。また、こども家庭センター「あるくす」が村のこども園に設立され、妊娠・出産・育児についての相談ができる環境も整っています。

『母子モ』がもたらす便利さ

『ひらた子育てアプリあるくす』は、忙しい育児の合間に役立つ多機能を備えています。妊産婦や子どもの健康データを記録・管理する機能や、予防接種のスケジュールをサポートする機能、出産・育児に関するアドバイスも充実。また、家族間で情報を共有できる機能もあり、遠くに住む祖父母とも連携が取れるのが魅力です。

育児日記「できたよ記念日」機能では、子どもの成長を写真やメッセージと共に記録でき、親子の思い出を形に残すことができます。さらに、感染症などによる変化に対応できるよう、自治体から迅速に重要情報を届ける機能も備えています。これにより、非常時でも安心して子育てが続けられる環境が整います。

村長からのメッセージ

平田村の村長、澤村和明氏は、『ひらた子育てアプリあるくす』の導入に際し、「妊娠・子育て世代の方へのサポートを一層充実させていきたい」と語ります。アプリの名称には、村の子育てするお母さんたちの思いが込められ、希望を象徴する「虹」という意味を持つ「arcus」が名前に選ばれました。村としても、安心して子育てができる環境を作るための努力を続けていくとのことです。

『母子モ』は、妊娠から子育てに関わる全ての情報をデジタルで管理できる、現代の子育てに欠かせないアプリです。福島県平田村での導入をきっかけに、全国各地の自治体でもこのような取り組みが広まることを期待しています。福島県平田村が示すこの新しいチャレンジは、地域社会における子育て支援の新たなモデルとなることでしょう。