ElithとCAPの提携による生成AI活用の新時代
最近、株式会社Elith(本社:東京都文京区)と株式会社キャピタル・アセット・プランニング(以下、CAP)が、生成AIの効果的な利活用を目指す業務委託契約を結びました。この契約は、両社の強みを融合し、AIが金融業務において持つポテンシャルを最大限に引き出すことを目的としています。
連携の背景
金融分野における生成AIの利用が進む一方、個人データや機密情報の保護、正確性の保証、不適切な出力への対策など、業務の実践に向けた挑戦が存在します。これらの課題に対処するために、CAPとElithはそれぞれの技術と知識を融合し、AIの導入を推進することになりました。これにより、組織の管理体制と技術対策が一層強化されます。
CAPは、金融工学と情報技術を融合させたデジタルトランスフォーメーション支援で知られており、Elithは生成AI関連の品質評価やセキュリティに特化したソリューションを提供しています。両社は、AIの導入から品質評価、そして継続的な改善までを見据えたアプローチで、金融分野の実務課題に即したAI利用を推進します。
主な取り組み
1. GENFLUXシリーズによる統合的支援
Elithが提供するGENFLUXシリーズの活用を通じて、CAPのAIガバナンス体制や生成AIの品質評価、安全性の確保を支援します。具体的には、次の役割を担っています。
- - GENFLUX Governance:AIガバナンス体制の整備と、国際規格ISO/IEC 42001(AIMS)への準拠を支援。
- - GENFLUX Security:シャドーAI(未承認のAIサービスの利用)の可視化や情報漏えい対策。
- - GENFLUX Evaluation:AIの品質や安全性を評価し、リスクを明確化。特に、攻撃者の視点からシステムを検証する手法を取り入れています。
- - GENFLUX Autonomy Security:脆弱性診断をもとに、迅速な修正を支援。AIを使った総合的な問題解決策を検討しています。
これらの取り組みを通じて、AIの運用がより安全で効果的になります。
2. FinGuardの実証
また、Elithは中部大学と協力して発展させた「FinGuard」という金融業務特化型の日本語AIガードレールモデルの実証も進めています。このプロジェクトは、経済産業省とNEDOが主導する「GENIAC」の公募に選ばれています。これは、生成AIを利用しながらも、個人情報の保護やコンプライアンスの遵守を確保するための重要なステップです。
今後の展望
両社は、この提携を通じて得た知見を一層深め、今後のサポート体制の強化と新たなビジネス機会の創出に努めていく予定です。金融分野でのAI活用を安全かつ実用的に進展させるため、この協業は重要な役割を果たすことでしょう。
企業概要
株式会社キャピタル・アセット・プランニング
金融業界において、デジタルトランスフォーメーションの支援を行う企業です。個人資産の最適な資産配分をサポートするプラットフォームに取り組んでいます。
株式会社Elith
AIソリューションの提供とAIセーフティの研究開発を重視している企業です。データの保護と実用的なAI活用を目指しています。
結論
ElithとCAPの業務提携は、今後の金融分野におけるAI技術の進展を加速させることでしょう。このコラボレーションによって、新しい価値の創出が期待されています。