北海道がついに始まる新しいビジネスリーダー育成プログラム
北海道国立大学法人が新たに開設するExecutive MBA(EMBA)プログラム「Humanior(フマーニオール)」の受講者募集が開始されました。このプログラムは単なるスキル獲得を超え、次代に求められる思考力や感受性、倫理観を培うことを目指しています。これは日本国内でも珍しい、非常にユニークなカリキュラムです。
プログラム概要
「Humanior」はラテン語で「人間性」を意味し、リーダーとしての本質的な教養を育成することを目的としています。VUCA時代と呼ばれる現代では、急激な変化に対応できる確固たる価値観と判断基準を持ち、多様性を受け入れながら持続可能な社会を築く担い手となることが求められています。この目標に向けた内容が想定されており、参加者は様々な視点からの学びを得ることができるでしょう。
実践的なフィールドワーク
このプログラムはハイフレックス型で提供され、受講者は札幌、小樽、東京からも参加可能です。実践的なフィールドワークの一環として、札幌刑務所や児童養護施設など社会のさまざまな現場を訪問し、リアルな現場を体感しながら学びを深めます。
具体的なフィールドワーク内容
- - 7月4日:札幌刑務所訪問 - 「刑務所から社会を考える」
- - 8月1日:北海道畜産公社訪問 - 「現代社会の生命と食」
- - 10月10日:児童養護施設訪問 - 「子どもから社会と未来を考える」
これらのフィールドワークでは、参加者は受講内容をただ理論的に学ぶだけでなく、実際に現場を体験し、より深い理解を得ることが可能となります。講義内容には、宗教や哲学、芸術、歴史、ジェンダーなど、幅広い学問が取り入れられています。
受講に関する詳細
プログラムは2025年7月4日から10月10日まで実施され、講義は主に土曜日、フィールドワークは金曜日に行われます。定員は20名で、受講料は税込み15万円です。申し込みの締切は2025年6月22日です。
一般的な大学教育がビジネススキルに偏重しがちな中、Humaniorは人間性に重きを置き、その重要性を再認識させてくれるプログラムです。受講者は、今後のビジネスシーンでリーダーシップを発揮するための専門的な知識を深めるとともに、マインドセットの確立を支援します。
主催機関について
このプログラムは北海道国立大学機構が主催しており、2022年に法人統合された小樽商科大学、帯広畜産大学、北見工業大学が連携して運営されています。新たな価値を北海道から発信し、地域と共に成長することを目指しています。
詳細情報と申込みは
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