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乳がんになった日からの選択展：大阪で受診率ワースト5位、乳房再建の認知度も低い現状を啓発

乳がんは、日本女性のがん罹患率トップで、9人に1人がかかる身近な病気です。早期発見・早期治療で生存率は高く、罹患後も長く生きるためQOL（生活の質）の向上が重要視されています。しかし、乳がんになった後の選択、例えば、どの病院で治療を受けるか、乳房再建手術を行うか、家族にどう伝えるか、仕事はどうするかなど、患者さんは精神的に辛い状況の中で、短時間で多くの決断を迫られます。

乳がん検診の啓発活動は盛んに行われていますが、治療方法や罹患後の生活に関する情報は十分に伝わっておらず、多くの人が具体的な選択肢や現実を知らずにいます。そのため、大阪府では、乳がん検診受診率が全国ワースト5位、乳房再建手術の認知度もワースト2位という現状です。

「～なる前に考えておきたい～乳がんになった日からの選択展」は、こうした状況を改善するために、乳がん患者さんの経験談を通して、罹患後の様々な選択とその決断に至るまでのストーリーを展示します。

患者さんのリアルな体験を通して、乳がん罹患後の選択について考える機会を提供

本イベントでは、実際に乳がんを経験した患者さんの生の声を通して、乳がんと診断された日から始まる様々な選択や葛藤、そして自分の人生で大切にしてきたことなどを展示します。

乳がん治療は、身体的にも精神的にも負担が大きいため、事前に正しい知識をもち、様々な選択肢を理解しておくことが、患者さんのQOL向上につながると考えられています。本展では、乳がんになった後の生活を具体的にイメージし、いざという時に慌てずに、自分にとって最適な選択ができるように、事前に情報収集の機会を提供します。

イベント詳細

期間: 2022年9月30日（金）～10月2日（日） 9:00～22:00
会場: グランフロント大阪北館1Fナレッジプラザ（大阪府大阪市北区大深町3-1）
共催: アラガン・ジャパン株式会社、NPO法人エンパワリング ブレストキャンサー
後援: 大阪市、公益社団法人 大阪府看護協会、一般社団法人 日本乳癌学会、一般社団法人日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会、日本乳がん看護研究会、特定非営利活動法人 日本乳癌検診学会
賛同企業: 朝日生命保険相互会社、株式会社アデランス、セコム損害保険株式会社、ティーペック株式会社、株式会社ベーテル・プラス、株式会社ルネサンス

イベント初日にはトークイベントを開催

イベント初日の9月30日（金）には、乳がん治療の専門医と患者さんの代表が登壇し、乳がん罹患後の情報を知っておくことの重要性や、乳房再建手術の意義について語り合います。医師と患者双方の視点から、乳がんに関する正しい知識を共有し、参加者にとって有益な情報を提供します。

日時: 2022年9月30日（金） 13:00～13:30
会場: グランフロント大阪北館1Fナレッジプラザ（大阪府大阪市北区大深町3-1）
登壇者:
岩本充彦 先生（大阪医科薬科大学乳腺・内分泌外科特任教授）
冨田興一 先生（大阪大学医学部 形成外科准教授）
真水美佳（NPO法人エンパワリング ブレストキャンサー 理事長）

内容:
乳がんになった後の情報を、発症前に知っておくことの重要性とは
患者さんにとって乳房再建手術が存在する意義とは
患者さん視点で、乳がん罹患後に感じたことや、苦労したエピソード

乳房再建手術について

乳房再建手術は、乳がんの手術によって失われた乳房を、再び形作る手術です。乳がん治療によって命は救われますが、同時に胸のふくらみを失うことで、日常生活に様々な不便や不自由さを感じる患者さんがいます。乳房再建手術は、患者さんが失った自信を取り戻し、明るく前向きに人生を送るための選択肢の一つです。

乳房再建は、乳腺外科医と形成外科医によるチーム医療で行われます。再建の仕上がりや安全性には、乳がんの治療方法や患者さんの状態が大きく影響するため、再建を希望する場合は、乳がんの手術前に医師に相談することが大切です。

イベントを通して、乳がんに関する正しい知識を普及し、患者さんのQOL向上を目指す

「～なる前に考えておきたい～乳がんになった日からの選択展」は、乳がん患者さんのQOL向上を支援するイベントです。乳がん検診受診率や乳房再建手術の認知度が低い大阪府において、本イベントが、多くの人が乳がんについて関心を持つきっかけとなり、正しい知識をもち、様々な選択肢の中から納得した上で、より良い選択ができるようになることを目指しています。

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