ジェンダー平等への関心は高い、しかし話題にしづらい?
株式会社マイナビが実施した「マイナビ ライフキャリア実態調査2024年(ライフ編)」では、10代の6割以上がジェンダー平等に関心があるものの、約7割が「話題にしづらい」と感じていることが明らかになりました。
世代間では、10代の関心が高い一方、50代では関心が低いという結果が出ており、世代間での意識の差が浮き彫りになりました。また、ジェンダー平等について話題にしたことがある人の半数以上が「同性の友人」と回答しており、異性や他の世代・属性の人との間では話題にしづらい現状が見て取れます。
ジェンダー平等は依然として社会課題として認識されている一方で、多くの人が話題にすることをためらっている現状は、今後の議論を深める上で重要なポイントと言えます。
副業は生活の安定とライフワーク充実を支える
調査では、正社員の5人に1人が副業・兼業から収入を得ていることがわかりました。副業・兼業収入は、「年間10~30万円未満」が最も多く、生活費や学費など生計維持、貯蓄や自由に使えるお金の確保といった目的で副業を行っている人が多いようです。
近年、政府による副業・兼業の促進もあり、副収入で生活の安定や趣味などライフワークの充実を図る人が増えていくと考えられます。
結婚観、子供を持つ意欲、新たな価値観が台頭
未婚の10代・20代の4割以上が「独身であることにメリットを感じている」と回答しました。特に、10代では半数近くが独身生活にメリットを感じているという結果が出ています。
独身生活のメリットとして、「結婚/子どもは必要ない」「(家族や友人との時間よりも)1人の時間を多く過ごしたい」という意見が多く見られました。
また、既婚男女の「今後子どもが欲しい」割合は、第3子以降で大幅に減少しており、金銭面でのハードルが高いため、子供を持つことをためらう人が増えていると考えられます。
多様な価値観が共存する社会へ
今回の調査結果から、ジェンダー平等や結婚観、子供を持つ意欲など、人々の価値観は多様化しており、従来の常識にとらわれない新たな価値観が生まれていることがわかります。
個人が将来どのようなライフプランを立てるにせよ、その選択が認められる社会になっていくことが重要であり、今回の調査結果は、その実現に向けて私たちが何をすべきかを考える上で重要な示唆を与えてくれます。