印章アートの個展
2025-05-21 11:43:23

古来の印章文字を現代アートで表現する個展が京都で開催

印章文字が生む新たなアートの可能性



最近、印章の文化がデジタル化の進展により、徐々に影を潜めている中、印章の持つ美を現代に再解釈する試みが行われています。大阪市の三田村印章店は、アートギャラリー北野(京都市)での個展を通じて、印章の魅力を広めることを目指しています。この個展は「はんこ文字アートの世界」というタイトルで、2025年5月28日から6月2日まで開催される予定です。

印章業界の現状と三田村印章店の取り組み



印章製作業界は2000年以降、約77%もの業者が減少しており、デジタル化の波に直面しています。多くの業者が廃業に追い込まれる中、三田村印章店は挫けることなく、多岐にわたる試みを続けています。禅語をモチーフにしたTシャツの制作や、大阪や東京銀座での個展、さらにはクラウドファンディングの実施などを通じて、その魅力を広く伝える努力をしています。

今回は特に、代表の三田村熙菴(きあん)が黄綬褒章を受章したことにより、印章製作の技術継承にも力を入れていることが背景にあります。彼は「印章のデザインの美を、印章を必要としない人々にも知ってもらいたい」という思いから、個展開催を決めました。

個展の見どころ



個展では、禅語や俳句、柳宗悦の心掛けを基にした35点以上の作品を展示します。特に、禅語「喫茶去」や「無一物」などの作品は、深い哲学的なメッセージを含んでおり、印章という形から離れたアートとして表現されます。これらの作品はアクリル絵具で手描きされており、印章の持つ伝統を新たな形で楽しむことができます。

デジタル化とアートの融合



デジタル時代において、リアルな物体としての印章は時に忘れ去られがちですが、三田村印章店は、その特徴を活かし、アートとしての価値を見出しています。印章はアートとして新しい生命を吹き込まれ、観る人々に新たな体験をもたらすのです。この個展は、ただの印章の展示に留まらず、古き良き文化を再評価し、未来へとつなげる重要な試みとなるでしょう。

まとめ



三田村印章店の個展「はんこ文字アートの世界」は、印章の新たな可能性を感じさせる場となります。京都でのこの機会に、印章の美とその背後にある深遠なメッセージに触れてみてはいかがでしょうか。色彩豊かなアートを通じて、印章が持つ力を再発見するきっかけになるかもしれません。ぜひ足を運び、印章のアートとしての魅力を感じてください。”




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会社情報

会社名
三田村印章店
住所
大阪市中央区 内平野町1丁目1-6-103
電話番号
06-6943-8003

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