タベルモの挑戦
2018-05-22 13:00:28

藻類由来タンパク質の需要増大に応えるタベルモの挑戦

藻類由来タンパク質の需要増大に応えるタベルモの挑戦



藻類由来の食品が注目を集めている中、タベルモが注目の資金調達を実施しました。総額17億円という巨額の資金が新たに集まり、この資金でブルネイ・ダルサラーム国に新工場を建設する計画が進められています。この新工場は、世界的なタンパク質需要の急増に対応するための重要な拠点となるでしょう。

スピルリナの魅力



タベルモの主力製品であるスピルリナは、65%ものタンパク質を含む藻類であり、60種類以上の栄養素を備えています。このため、スピルリナは「新時代の食品」として位置づけられ、さまざまな食品開発に活用されています。また、スピルリナは光合成によって増殖でき、単位面積あたりの生産性が非常に高い特性を有しています。これらの特性により、世界的な人口増加と新興国の食生活の変化に伴い、今後のタンパク質需要が大幅に増加すると予想されています。

資金調達の背景



投資家として新たに加わったのは、三菱商事と産業革新機構(INCJ)です。両社はそれぞれ31.43%の出資比率を持ち、タベルモのスピルリナの量産と普及を推進し、持続可能なタンパク質供給源の多様化を目指しています。今後2030年頃までには、需給バランスが崩れると予測されており、そのためにもタベルモの役割は非常に重要になるでしょう。

タベルモの革新技術



タベルモは、ちとせグループが持つ藻類の培養技術を駆使し、特にスピルリナを効率的に育てる独自の手法を開発しました。これにより、無味無臭の生スピルリナを商品化することに成功しています。その製品は、粉末や錠剤としてさまざまな健康食品に利用されています。また、新たに開発した累積型の閉鎖型PBR(Photo Bio Reactor)は、大豆の約20倍という高いタンパク質生産性を実現しています。

スピルリナの歴史



スピルリナは35億年前に誕生した藻の一種であり、古代マヤ文明の時代から人々の貴重な栄養源として食べられてきました。その長い歴史を背景に、スピルリナは現在も世界中で「スーパーフード」として広く認知され、各種の健康食品やサプリメントに利用されています。

未来へ向けて



タベルモの新工場は、持続可能なタンパク質供給の道筋を作るプロジェクトとして位置づけられており、今後の生活に向けた大きな可能性を秘めています。持続可能な食品開発が叫ばれる今、タベルモの挑戦は、全世界に貢献する土台となることでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。

企業情報



株式会社タベルモは、2014年に設立され、神奈川県川崎市に本社を置くバイオベンチャー企業です。タベルモは、スピルリナの培養技術や食品の開発に注力し、健康志向の消費者の期待に応える製品を提供し続けています。今後もますます重要な役割を担っていくことでしょう。

会社情報

会社名
Chitose Bio Evolution Pte. Ltd.
住所
神奈川県川崎市高津区坂戸3-2-1KSP R&D棟C432
電話番号
044-813-3380

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