メタリアル・グループが新技術を発表!
株式会社ロゼッタが運営するメタリアル・グループは、2023年7月15日に、ビジョンの属人化リスクを可視化し、企業の理念を効果的に伝承するAIエージェント「Metarealビジョンバリュー」(以下、Metareal VV)の提供を開始しました。
Metareal VVの概要
Metareal VVは、CEOの発言を大規模言語モデル(LLM)を使用して分析し、それを“言語DNA”としてコード化します。この技術により、企業内の事業計画や社員の発信内容にどれだけビジョンが含まれているかを自動的に数値化します。特に、言語DNAの含有率が60%未満の部署には、CEOの思想に基づいたカスタム動画メッセージが自動生成され、プッシュ配信されます。
この仕組みによって、ビジョンの属人化を防ぎ、企業全体に思想を保存・増殖することが実現できます。経営者の考えを組織全体で共有し、社員が共感しながら実行するための効果的な手段です。
開発の背景
多くの企業が持つカリスマCEOの発信力に依存した組織は、CEOが退任すれば一気にビジョンや価値観が消失するリスクが高まります。パーパスドリブン経営の重要性が増す中で、その理念が現場に浸透することは難しい状況にあります。そこで、Metareal VVが開発されました。従来のコーチングやシナリオプランニングでは、理念の可視化や持続的な浸透が難しく、企業は新たな手法を模索していました。
Metareal VVの4つの特徴
1.
CEO発言のDNAコード化
経営者の発言をLLMで分析し、それを企業独自の“価値観ゲノム”として定義しています。
2.
含有率スコアの可視化
各部署の文書をスキャンし、CEO思想の含有率(言語DNA係数)を自動計測します。
3.
自動補完メッセージのPush配信
含有率が低い部署には、LLMが生成したカスタム動画やテキストメッセージが配信され、思想ギャップを解消します。
4.
属人リスクの定量管理
“言語DNA係数”によってビジョンの属人化リスクを数値評価し、管理が可能となります。
これにより、企業のビジョンや理念が効果的に現場に浸透させられ、持続可能な経営基盤が築けると期待されています。
今後の展開とAIコンサルティング
Metareal VVは、企業がビジョンを広く浸透させるための強力なツールとなります。また、メタリアル・グループは新たな生成AIシリーズの開発を行い、様々な業種に特化したAIソリューションを提供する予定です。このシリーズによって、各業界の現場の「困りごと」に対する解決策を迅速に提供できるようにする狙いがあります。
会社情報
メタリアル・グループは、企業ミッションとして「世界中の人々を場所・時間・言語の制約から解放する」を掲げており、翻訳市場においては国内シェアNo.1を誇ります。法務や医薬、金融などの分野における特化型AIサービスを提供しています。興味のある方はぜひ公式サイトを訪れてみてください。
Metareal VVサービスページ
最後に
AI技術の進化が求められる中、現場でどう活用するかに焦点を当てたMetareal VVは、企業経営における価値観の伝承をサポートする新たなソリューションです。今後の展開に注目が集まります。