ついに開催される全国中学生ボルダー競技大会
2024年8月3日(土)と4日(日)、埼玉県小鹿野町にあるクライミングパーク神怡舘にて、日本初となる「第1回全国中学生ボルダー競技大会」が開催されます。この大会は全日本ジュニアクライマー育成支援協会が主催し、中学生が集まる300mのボルダリングウォールで競技する機会を提供します。
スポーツクライミングの現状
東京オリンピックでの注目が高まったスポーツクライミングは、子どもから大人まで幅広い年齢層に人気が急上昇しています。しかし多くの中学生は、高校に進学する際に競技から離れてしまうという課題が存在します。その理由の一つが、中高生向けの競技会がほとんど存在しないことです。
中学生の新たな可能性
全日本ジュニアクライマー育成支援協会は、中学生向けの全国大会を設けることで、そうした現状に変革をもたらそうとしています。競技を続けたくてもできないという悩みに対して、継続的にクライミングを楽しむ機会を提供することが狙いです。これをきっかけに、新しい部活動の設立や、学校との連携を促進することも視野に入れています。
全国大会の詳細
大会の予選は8月3日、決勝は8月4日に行われ、この2日間で日本中の中学生が集まります。予選を勝ち抜いた選手たちは、決勝でその腕前を披露することになります。中学生のための競技大会は前例がなかったため、選手たちの交流を深めたり、自分の限界に挑戦する場としても重要です。
参加後の特別強化合宿
大会終了後の8月5日・6日には、特別強化合宿も行われます。選手たちは大会で使用した課題を使った練習を通じて、自身をさらに磨いていける機会となります。体力向上やメンタル強化のプログラムも用意されており、選手の知識も向上させる特別な学びの場です。
小鹿野町との連携
大会を通じて、小鹿野町とスポーツクライミングを組み合わせた観光振興の新たな取り組みも進められています。2025年からは、観戦や参加を目的に多くの人々がこの町に訪れることを目指し、地域の活性化に貢献します。
未来を見据えた取り組み
全日本ジュニアクライマー育成支援協会は、この大会を通じて子どもたちの未来を切り拓く環境を整えていきます。第2回全国中学生ボルダー競技大会の開催や、強化合宿の実施など、さらなる活動にも期待が寄せられています。この機会を通じて、子どもたちが自信を持って成長できる社会の実現を目指します。