広島から発信!未来を担う生徒たちの歌で平和を願う
広島市南区に位置するアクターズスクール広島では、116人の生徒たちが音楽を通じて平和の大切さを伝える活動を行っています。特に注目を集めているのが、「ASH PEACE PROJECT」です。このプロジェクトでは、在校生36人が平和をテーマにした5曲をレコーディングしました。これにより、音楽の力で世界の人々に平和のメッセージを届けることを目指しています。
レコーディングは2023年7月の19〜21日にかけて行われ、1年生から高校1年生までの生徒が参加。合唱曲「Hello, Thank you, Sorry, All right」、ユニット曲「サンタと神様」、ソロ曲の「Mother Earth, Mother」、「瓦礫に花は咲かない」、「ノーモアノーウォー」といった多彩な曲が生まれました。それぞれの曲には、平和への願いや世界へのメッセージが色濃く表現されています。
曲の内容とメッセージ
合唱曲「Hello, Thank you, Sorry, All right」は、4つの言葉を題材とし、互いを理解することから平和が始まるという思いが込められています。小さな生徒たちが大切に歌ったこの曲は、聞く人々に温かなメッセージを届けるでしょう。
次に、4人組が歌う「サンタと神様」は、ファンタジーと信仰をテーマにし、辛い現実を乗り越える力を歌います。「君を守ってくれるから泣かないで」との歌詞には、子供たちが求める希望が響いています。
「Mother Earth, Mother」では、地球という存在を母にたとえ、その慈しみが平和をもたらすことを願っています。体験を通じて、いかにして自然と共生するかを歌ったメッセージです。
さらに「瓦礫に花は咲かない」では、文明の危うさとその影響を考察。壊れるのは一瞬であっても、再生には時間がかかるという教訓が込められています。
最後に「ノーモアノーウォー」は、今まさに争いの中にいる子供たちの声となり、平和を求める強いメッセージが響き渡ります。この曲は、文字通り、戦争を終わらせることを訴えかけています。
生徒からの思い
参加した生徒たちのコメントも感動的です。小学5年生の陽葵さんは、「戦争がなくなってほしいとの思いを込めて歌った。今、戦争をしている国の人にもこの曲が届いて平和になってほしい」と語ります。また、小学4年生の鈴花さんは、「サンタと神様がいるとみんながハッピーになると思う。戦争で怖い思いをしている人がこの曲を聴いて少しでも幸せになってほしい」と願っています。中学2年生の小暖さんは、「平和への強い思いが込められている曲。みんなの心に届いてほしい」と話しました。
プロジェクトの大きな意味
アクターズスクール広島は、被爆80年の今年、その記憶を風化させることなく、音楽の力で平和の重要性を伝えています。今回制作された楽曲の配信は、2023年8月15日に予定されており、広島駅南口地下広場では無料のリリースイベントが開催されます。CDリリースは9月23日を予定しており、多くの人々に平和のメッセージが広まることを期待しています。
このプロジェクトに参加することで、子供たちが意義深い体験をし、世界が少しでも前向きな方向に進む手助けをしているのです。音楽を通じて繋がる心、そして未来への希望が、この活動を支えていることでしょう。