積水化学、パテ不要の防火対策「フィブロックNEO」を発表
積水化学工業株式会社は、施工の省力化と確実性を追求した防火区画貫通措置部材「フィブロックNEO」を新たに発表しました。この製品は、従来のパテ埋め工法を不要にし、空調用途でも2026年春の国土交通大臣認定を目指しています。この革新は、現場の人手不足や施工ミスのリスクを軽減する新たな解決策と捉えられています。
1. 背景と狙い
近年、建設業界では若年層の施工者不足や技術継承の不安が問題視されています。また、不適合施工や火災時の延焼リスクも高まっており、防火対策の強化が必要とされています。これに応える形で積水化学は、2021年にパテ埋め不要の「フィブロックNEO」を開発しました。これにより、パテの充填作業から解放され、目視検査も容易になりました。
この製品の特徴は、火災発生時に瞬時に膨張するプラスチック系耐火材料を使用している点です。これにより、電気用途の貫通施工において高い評価を得ているだけでなく、今後は空調用途にも拡大予定です。
2.「フィブロックNEO」の優れた特徴
特徴1:簡単施工と確実な仕上がり
フィブロックNEOは、特別な固定具やカバー材を使用することで、パテを使わずに簡単に施工できます。この方法により、施工時間が大幅に短縮され、現場の負担が軽減されます。
特徴2:目視検査の精度向上
パテを排除したことで、完成状態の目視検査の精度が向上しました。これにより、今まで確認が難しかった奥深い部分も検査が簡単に行えます。
特徴3:追加配線が容易
「フィブロックNEO」を使用することで、内部に充填物が無いため、追加配線が容易になります。これにより、施工後の修正や変更もスムーズに行えます。
3. 施工手順
具体的な施工手順の詳細については、積水化学の公式サイトで案内されており、正確かつ効率的な施行が可能なプロセスが紹介されています。施工は簡単で、必要な道具を揃えることで誰でも扱うことができるようになっています。
まとめ
積水化学が新たに展開する「フィブロックNEO」は、現場の効率化と安全性向上に貢献する頑丈な防火対策です。2026年春に認定を取得した後は、より多くの現場での導入が期待されます。詳細や問い合わせについては、公式サイトを通じて確認できます。
ここから問い合わせができます。
「フィブロックNEO」の詳細情報も提供されているので、興味のある方はぜひご確認ください。これからの建設現場において、ますます重要になる防火対策の一端を担う存在となるでしょう。