鉄道利用動態分析
2024-09-18 16:48:16

ナビタイムジャパンが訪日外国人の鉄道利用動態を本格分析

近年、訪日外国人観光客の増加に伴い、彼らの移動スタイルを把握するニーズが高まっています。

この背景を受けて、ナビタイムジャパンは新たに訪日外国人観光客の「鉄道利用動態分析」を開始しました。このプロジェクトでは、同社のナビゲーションサービス「Japan Travel by NAVITIME」から得た「インバウンドGPS」データを用いて、観光客の鉄道利用状況を深く分析。

主な目的は、鉄道駅の利用実績を明らかにし、観光地周辺の交通対策やサービス向上のための施策を検討することです。このデータは、旅行者がどの駅を利用し、どの路線を好むのかを炙り出しており、自治体や交通事業者にとって貴重な情報源となるでしょう。

データ分析の手法と内容


ナビタイムジャパンが用いる「インバウンドGPS」データは、訪日外国人観光客が同社のアプリを使用する際に得た位置情報を基にしています。この情報をもとに、旅行者の乗車駅や降車駅を特定し、利用実績を数字で示すことを可能にしています。

具体的には、以下のような分析項目が設定されています:
  • - 鉄道の路線・区間別の利用実績
  • - 鉄道利用者の最終目的地分析
  • - 国籍ごとの鉄道利用傾向

例えば、2023年度の鉄道利用実績を見てみると、東京から京都・大阪間を結ぶ東海道新幹線の利用が特に多いことが分かります。また国籍別に見ると、台湾の利用者は狭域での周遊が、アメリカの利用者は広範囲にわたる観光を行っていることが明らかになりました。

鉄道駅利用者の行動分析

訪日外国人観光客の駅利用状況を詳しく分析することで、人気観光地における外国人旅行者の動きを把握できます。例えば、伏見稲荷大社の最寄りの駅である稲荷駅と伏見稲荷駅の利用動向を観察することで、旅行者のルートや混雑状況を把握することが可能です。

更に、特定の駅で降車した後の滞在状況も追跡できます。高山駅に降車した旅行者は、東京や名古屋、金沢などから訪れ、高山市内観光や白川郷への周遊を楽しむ傾向にあります。

今後の展望


ナビタイムジャパンは、今後も同様の分析を拡大していく方針で、さらなる移動手段のデータ取得や解析を行うための技術開発を進めていく予定です。このデータから導き出される示唆は、観光業における戦略策定や、交通サービスの改善に不可欠な要素となるでしょう。

この新たな分析サービスは、2024年に東京ビッグサイトで開催される「トラベルソリューション展2024」にて展示され、一般の利用者に実際のデータを体験してもらえる予定です。これを通じて、ナビタイムジャパンは観光客や交通事業者からの期待に応えるとともに、日本の観光業を一層活性化させることでしょう。


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会社情報

会社名
株式会社ナビタイムジャパン
住所
東京都港区南青山3-8-38
電話番号

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