株式会社ズーム、Instamic社を子会社化する基本合意を締結

株式会社ズーム（本社：東京都千代田区）は、2024年12月にInstamic, Inc（以下、Instamic社）の全株式を取得し、連結子会社とすることを目的とした基本合意書を締結しました。この動きは、ズームのオーディオ機器のさらなる進化を示すものとなります。

Instamic社は、カリフォルニア州にて創業されたスタートアップで、超小型かつ防水性を備えた高品質なワイヤレスマイクを開発・販売しています。このマイクは、32ビットフロート録音機能を搭載しており、衣服への装着も非常に簡単です。このような革新的な製品は、特にミュージシャンやコンテンツクリエイターにとって重要なツールとなるでしょう。

ズームがInstamic社を迎え入れることで、両社の技術やノウハウを融合させることができます。これにより、商品ラインアップの拡充が実現し、より多様なニーズに対応できるようになると期待されています。ズームの代表取締役CEO、工藤俊介氏はコメントの中で、「Instamic社との提携により、当社の製品開発やブランド強化が進むことを確信しています」と語っています。

また、Instamic社の創業者であるMichele Baggio氏も、「ZOOMへ参加することを非常に嬉しく思っています。これは、独立系製品メーカーの重要性や活力が認められた瞬間です。私たちは、全てのクリエイターが平等に成功の機会を得られるよう努力しています」とその嬉しさを表現しました。

創業以来、Instamic社はクリエイターへのサポートに注力しています。この提携により、ズームの広範なネットワークと専門知識を活用することで、より多くのクリエイターに影響を与えられる可能性が高まります。特に、フィールドレコーダーのエコシステムを拡大し、今後の技術革新を加速することが期待されています。これは、単なる買収ではなく、新しい製品開発や事業成長に向けた大きなステップと捉えられています。

なお、基本合意書締結後にはデューデリジェンスを実施し、買収価格の妥当性を確認する手続きが行われます。Instamic社の買収完了は2025年前半が見込まれています。今後、ズームはさらなる事業の推進に取り組んでいく方針です。

この新たな提携により、ズームがクリエイターコミュニティへどのように貢献していくのか、今後の展開が非常に楽しみです。