ICHIGO、観光立地のスイーツ店を子会社化し新たな成長戦略を展開

ICHIGO、観光立地のスイーツ店を子会社化

株式会社ICHIGOは、観光地で人気のスイーツ店を展開するGOOD IDEA COMPANYの全株式を取得し、子会社として新たな成長戦略を実現することを発表しました。株式取得の金額は26億円で、これによりGOOD IDEA COMPANYはICHIGOの完全子会社となります。

株式取得の背景

ICHIGOは2015年に設立され、日本の文化や魅力を世界に届けるためにお菓子のサブスクリプションサービスなど多様な事業を展開してきました。現在では約560万人の顧客を抱えており、7つの事業を手掛けるまでに成長しています。一方でGOOD IDEA COMPANYは、いちご飴専門店「Strawberry Fetish」やわたあめ専門店「TOTTI CANDY FACTORY」など、日本のお祭りをテーマにした商品を観光地で販売する25店舗を展開。観光客向けのエンタメ性の高い商品が特徴です。

この二つの企業が一つになることで、ICHIGOが持つ560万人の顧客基盤と、GOOD IDEA COMPANYの観光地での集客力を融合させ、新たな商品やサービスを提供することが期待されています。オンラインとオフラインの両方で、日本の魅力をより多くの人へ届けることを目指しています。

今後の成長戦略

ICHIGOは、この株式取得により事業の展開をさらに加速させる計画です。既存のECサービスに加えて、観光地に新たなリアル店舗を開設し、国内外の旅行客をターゲットにした需要を取り込む戦略を立てています。また、中長期的には海外への出店も検討しており、グローバルなスタートアップ企業としての成長が見込まれています。

さらに、経営面でもリスク分散が行われる予定です。これまでは越境EC中心の収益モデルでしたが、国内のリアル店舗ビジネスを強化することで、円建ての安定した収益基盤を築くことを目指しています。

お客様への新しい体験

代表取締役の近本あゆみ氏は、外国人旅行客に日本文化を体験してもらうためには、ECだけでなく実際に足を運ぶ場所も必要だと考えたと語っています。また、GOOD IDEA COMPANYの竹森俊彦氏は、観光地における独特の買い物体験を提供してきた実績を生かして、両社のシナジーを最大化することに期待を寄せています。

このM&Aにより、今後ますます視認性の高いコンテンツとテーマ性を持った商品が誕生することが予想されます。新たな価値創出に向けた両社の取り組みに注目です。また、ICHIGOの公式サイトはリニューアルされ、さらなる情報発信が行われています。