ジェイテクトが進める水素社会の実現
愛知県刈谷市に本社を構える株式会社ジェイテクトは、トヨタ自動車が開発したポータブル水素カートリッジに“カートリッジバルブ”を供給しました。この技術革新は、カーボンニュートラルを目指す水素社会の実現に向けた重要な一歩として期待されています。
カートリッジバルブの役割
ポータブル水素カートリッジは、高圧水素を安全に貯蔵し、燃料電池へ供給するための装置です。ジェイテクトが提供するカートリッジバルブは、このカートリッジに取り付けられ、高圧水素を漏らさず効率的に運用できるよう設計されています。また、操作は簡単で、ワンタッチで着脱できるため、誰でも手軽に利用できます。
高圧水素技術の積み重ね
ジェイテクトは、2002年から高圧水素事業に取り組んできた実績があります。20年以上にわたる技術の蓄積と、2世代にわたる燃料電池車向けの「高圧水素供給バルブ」と「高圧水素減圧弁」において、世界レベルの量産実績を有しています。具体例としては、これまでに5.4万個以上の量産実績と、地球を約2万周分相当の走行距離を記録しています。
水素利用の多様性
ポータブル水素カートリッジは、燃料電池の電源としての利用だけでなく、燃焼式の調理器具など、日常生活のさまざまなシーンへの展開が期待されています。この小型の高圧水素タンクは、手軽に水素を運搬でき、今後ますます注目を浴びることでしょう。
持続可能な未来に向けて
ジェイテクトは、カーボンニュートラルの実現のみならず、持続可能なエネルギーの供給へも力を注いでいます。特に、SDGsの目標達成にも寄与するために、エネルギーのアクセスを確保し、気候変動に立ち向かう具体的な対策を講じていくことが求められています。
技術と社会を繋ぐソリューション
ジェイテクトはJTEKT Group 2030 Visionを掲げ、“モノづくり”と“モノづくり設備”を駆使して、モビリティ社会の未来を切り開くためのソリューションプロバイダーを目指しています。また、テクノロジープラットフォームを活用し、さまざまな技術を組み合わせた解決策を社会に提案するソリューション共創センターの設立を推進しています。
結論
ジェイテクトのカートリッジバルブの開発は、水素社会における重要な一環です。今後も、トヨタと共に新たな高圧水素製品の開発を進め、カーボンニュートラルさらには持続可能な未来に貢献していくことを目指します。