角野栄子が贈る、リンゴちゃんの新たなお話
2023年10月14日、株式会社ポプラ社より角野栄子の幼年童話シリーズ「リンゴちゃん」の最新作『リンゴちゃんのおしごと』が発売されました。2003年から続くこのシリーズは、多くの子どもたちに愛されており、今回で5巻目となります。著者の角野栄子さんは、アニメ映画『魔女の宅急便』などで知られる作家であり、彼女独特の温かい筆致が本作にも色濃く反映されています。
リンゴちゃんシリーズは、マイちゃんのおばあちゃんが作ったおしゃべりで動く人形、リンゴちゃんが主人公です。わがままで自由気ままなリンゴちゃんの行動や感情は、家族の絆や友情、人生の喜びを描いた魅力ある物語として多くの子どもたちに共感を呼び起こしています。デザイナーとしても知られる長崎訓子さんが描くイラストは、リンゴちゃんの多彩な表情を生き生きと表現しており、読者の心をつかむことでしょう。
『リンゴちゃんのおしごと』の物語
本作では、リンゴちゃんが「るすばん」で暇を持て余し、外に飛び出すところから物語は始まります。そこで出会うのが、仕事を持つのらねこのビッグ。リンゴちゃんは興味津々でビッグの後をついて行き、さまざまな家庭での仕事を手伝います。リンゴちゃんの「よろんよろん歩き」は、ユーモラスで印象的な言葉として心に残ります。
物語の中で、リンゴちゃんは泣いたり、笑ったり、怒ったりと感情豊かに動き、どんどん読者を引き込んでいきます。その魅力的な表情は、長崎訓子さんの美しいイラストによって一層引き立てられ、子供たちにとっていつまでも心に残る存在となるでしょう。
角野栄子のプロフィール
角野栄子(かどの・えいこ)は、1935年に東京で生まれ、早稲田大学教育学部英語英文科を卒業しました。代表作となる『魔女の宅急便』は、野間児童文芸賞や小学館文学賞を受賞し、さらには2018年には国際アンデルセン賞・作家賞も受賞しています。子どもたちの心に残る作品を数多く手がけ、今も多くのファンに支持されています。
長崎訓子のプロフィール
長崎訓子(ながさき・くにこ)は、1970年に東京都で生まれ、多摩美術大学で染織デザインを学んだ後、イラストレーターとして幅広いジャンルで活躍しています。書籍の装画や挿絵だけでなく、映画に関するエッセイや漫画なども手がけ、独自のスタイルが評価されています。
書籍情報
- - 書名:リンゴちゃんのおしごと
- - 著者:角野栄子
- - イラスト:長崎訓子
- - 定価:1,320円(10%税込)
- - 発売日:2023年10月14日
- - 書誌ページ
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今作も温かい心を届ける、リンゴちゃんの冒険を見逃さないでください!