ウインドリバーの新たな挑戦
2019-03-14 12:00:53
ウインドリバーが発表したエッジプラットフォームの進化と未来の自律システム
ウインドリバーが発表したエッジプラットフォームの進化
2019年3月14日、ウインドリバー株式会社が日本市場に向けて革新的なソフトウェアプラットフォーム「Wind River Helix™ Virtualization Platform」を発表しました。このプラットフォームは、同社の商用リアルタイムOS (RTOS) と組込みLinuxを統合したもので、エッジコンピューティングの発展に寄与する製品です。エッジコンピューティングとは、データ処理をデータ生成地に近づけることで、遅延を減少させ、リアルタイムなレスポンスを可能にする技術のことです。
エッジコンピューティングの重要性
今、航空宇宙や産業用インフラ、自動運転技術など、様々な業界でエッジコンピューティングが進化し、高度なシステムが求められています。急速な技術の進展により、システム開発者は従来の専用ソフトウェアを維持しつつ、新たな技術やクラウドサービスに適応する必要が出てきました。
このような変化の中、Helix Platformはレガシーソフトウェアと新しいアプリケーションを共存させることが可能です。これにより、柔軟でスケーラブル、かつアジャイルなシステムの構築が期待されます。特に、重要インフラの開発においては、認証不要な環境から規制の厳しいアプリケーションまで、広範囲にわたるニーズに対応できる点が魅力的です。
安全性と効率性を両立
Helix Platformが提供する機能の一つに、堅牢なタイム/スペースパーティショニングがあります。これにより、様々なワークロードを一つのプラットフォームに統合し、運用コストを削減しながら資産価値を高めることが可能になります。
例えば、RTOS上での低レイテンシ制御機能を持ちながら、Linuxベースの機械学習アプリケーションとの共存が実現します。このように、異なるニーズに応じた土台を一つのプラットフォームで構築できることで、開発者はより効率的にシステムを作成することができます。
未来の自律型システムへの道
ウインドリバーのプレジデント兼CEO、ジム・ダグラス氏によれば、業界はオープンソースのLinuxと商用RTOSの両方を必要とする方向に進んでいるとのこと。それを受け、Helix Platformはこれら両方の利点を1つのソリューションに統合し、開発者にとって使い勝手の良い環境を提供します。
このプラットフォームが進むレガシーシステムから新システムへのスムーズな移行を助け、企業は大規模な変更を行わずとも未来へ対応できる道を開くでしょう。さらに、Helix Platformは安全規格を満たし、特定の標準に基づく開発を行うことで、よりセキュアで信頼性の高いシステムを提供します。
まとめ
ウインドリバーのHelix Platformは、エッジコンピューティングとリアルタイムシステムの未来に対する重要なステップです。これにより、様々な分野におけるシステム開発の効率性が向上し、よりインテリジェントで自律的なシステムが可能になります。今後の展開に注目が集まるでしょう。
さらに詳しい情報は、ウインドリバーの公式サイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
-
ウインドリバー株式会社
- 住所
- 渋谷区広尾1-1-39恵比寿プライムスクエアタワー
- 電話番号
-
03-5778-6001