SMN株式会社が新たな広告の道を切り開く
SMN株式会社は、東京都品川区に本社を構え、広告分野において革新を続けている企業です。特に注目を集めているのが、マイクロソフトが運営するポータルサイト「MSN」とのNative広告の拡充です。SMNは2016年よりMicrosoft広告と提携し、今回の発表でNative広告の拡大に着手しました。これにより、SMNはMSNにおいても、Display広告と同様にPMP(Private Marketplace)を用いた取引を開始しました。
MSNとは何か?
「MSN」は、ユーザーに多様なコンテンツを提供することを目的とした、マイクロソフトのポータルサイトです。世界中のメディアとも連携し、常に新しい情報やエンターテインメントを提供しています。特に興味深いのは、MSNが国内で約70%の市場シェアを持つWindows OSにプリインストールされていることです。このため、Microsoft Edgeを起動する際には必ずMSNが表示され、ユーザーにとって非常に身近な存在となっています。さらに、PCの利用は依然として高い水準にあり、特にビジネス用途でのPC利用率は94%に達します。これにより、MSNは豊富な接触機会を持つプラットフォームといえます。
Native広告の特徴
Native広告は、通常のWebメディアコンテンツに溶け込む形で表示されるため、ユーザーにとって自然に受け入れられやすいという特性があります。今回の拡充により、SMNはMicrosoft Monetize SSPを通じて、より多くのNative広告枠にアクセスできるようになります。また、このプラットフォームはマイクロソフトが提供するメールサービスである「Outlook.com」のNative広告枠も独占的に保持しています。
PMP取引の利点とは?
PMP取引の最大の特長は、広告主が設定した最低金額を超えた広告が優先的にMicrosoft Monetize SSPの在庫にアクセスできる点です。これにより、特定のターゲットオーディエンスに対してより効果的にアプローチできるようになります。実際、PMP取引を導入したことで、従来の広告買い付けと比べてCPA(獲得単価)やCVR(獲得効率)が改善されるなど、広告効果が高まる傾向にあります。
今後の展望
SMNはNative広告の拡充に続き、2024年7月にはMSNでの動画広告の展開も予定しています。今後もMicrosoft広告との連携を強化し、ユーザーや広告主にとって価値のある広告体験の提供を目指します。SMNの挑戦は、マーケティングテクノロジー業界だけでなく、広告主やユーザーにとっても大きな意義を持つものとなるでしょう。