学研が循環型社会実現へ! 返本された図鑑が新たな本に生まれ変わる!
株式会社学研ホールディングス傘下の株式会社Gakkenは、国際紙パルプ商事株式会社、加賀製紙株式会社との協業により、自社出版物の返本分を再製品化する「クローズドリサイクル」の取り組みを実施し、2024年6月27日に『学研の図鑑LIVE 動物 新版』を発売しました。
この取り組みでは、返本された図鑑や段ボール古紙を回収し、古紙として製紙メーカーへ販売。その古紙を使い再製品化された紙を購入し、新たな出版物に利用するという循環型システムを採用しています。
Gakkenはこれまでにも古紙の再利用に取り組んできましたが、紙の出版物減少に伴い、品質的に再利用可能な古紙が減少している現状を踏まえ、この取り組みによって、古紙を長期的かつ安定的に確保することを目的としています。
さらに、トレーサビリティの確保によって、回収量・再利用量を具体的数値で把握できるようになり、使用計画立案も可能になりました。回収した一部古紙は、上製本の表紙の中芯に使用される「チップボール」として再利用され、2024年1月の回収開始以降、6月までに38トンを回収し、年間では180トンの回収を予定しています。
クローズドリサイクルで生まれ変わった紙を使った初の製品化!
6月27日発売の『学研の図鑑LIVE 動物 新版』は、表紙の中芯であるチップボールに、この取り組みで回収した古紙を使用した初の製品となります。今後は『学研の図鑑LIVE 新版』シリーズをはじめ、Gakkenが発行する上製本に積極的に使用し、さらには、チップボールのみならず本文用紙への再利用についても検討を進めており、活用の幅を広げていく予定です。
学研は、資源を有効活用し環境負荷を軽減するとともに、持続可能な循環型社会の実現に向けた取り組みを今後も継続していきます。