体験型書店「本の王国」が新たな文化を創造する！

「本の王国豊川店」の魅力とは？

愛知県豊川市に位置する「本の王国豊川店」は、地域の人々にとって特別な場所として存在しています。ただの書店ではなく、訪れる人々が楽しめる体験を提供する書店として新たなスタイルを確立しているのです。

書店の役割を変える

「書店はいまや本を売るだけでは喜んでもらえない」というのは、株式会社新進の書籍販売部の大脇寛人氏の言葉です。彼は、本を販売することから一歩踏み出し、お客様が楽しめる書店の運営を目指しています。「僕はもともと本が好きで書店に就職しましたが、ずっと街の人に必要とされる本屋でありたいと考え続けてきました」と彼は語ります。

そんな大脇氏が提案したのは、「本を“売る”店ではなく、本を“体験する”店にする」という斬新なアイデアでした。その実現のため、様々なイベントや企画が立ち上げられています。

多彩な体験イベントの数々

「本の王国」はこれまでにも多くの体験イベントを開催しています。ぬりえコンテストや似顔絵大会、店内さがしゲーム、そしてクイズ大会など、子どもたちがいかに楽しむかを常に考えています。さらに、知育玩具を使った体験会や缶バッジ作りといったクリエイティブなイベントも大変好評です。

「本は買って読むだけではなく、もっと多様に楽しむことができるはずです。イベントの内容を、本のテーマに合わせたり、体験を通じて掘り下げたりすることで、より多くの人に本の魅力を伝えたい」と大脇氏は感じています。これにより、本を手に取ることが楽しいと感じてもらい、書店への来店が増えるのです。

季節ごとの特別企画

また、季節ごとのイベントも魅力の一つです。「新学期向けの辞書引き講習」や折り紙教室、さらには七夕イベントやクリスマス会など、多岐にわたる催しを通じて地域のコミュニティを支えています。特に「子ども店長」企画は大変人気があり、出版社と提携したキャラクターイベントでは、アンパンマンやおしりたんてい、ノンタンといった子どもたちのお気に入りキャラクターが来店客を迎えることで、親子で楽しめる空間を演出しています。

4月の新しいイベント

次回のイベントは、4月27日（土）に行われます。「本の王国豊川店」では、予約不要で参加できる絵本の読み聞かせ会や親子で参加できるワキもみ＆ストレッチ教室が開催される予定です。特に、新生活に慣れないお子さまとその家族向けのプログラムで、楽しく本を体験できる良い機会となるでしょう。

地域に根ざした本屋の目指す未来

大脇氏は、「来店したお客様に、街の本屋ならではの楽しさを体験してもらい、継続的にお越しいただけることができれば嬉しいです。本や書店をもっと好きになってもらえるよう、尽力していきたい」と語っています。彼の思いは、本を“売る”場所から、本を“体験する”場所へと進化させること。この新しいアプローチは、今後も多くの地域の書店に大きな影響を与えることでしょう。