新たなユニフォームが生み出す魅力
株式会社ダイイチが製造した新しいユニフォームが注目を集めています。その舞台となるのは、兵庫県神戸市にある「ネスカフェ 三宮」です。このカフェは、リニューアルに伴い「コーヒー農園」をテーマにしたユニフォームのコンセプトで新たに生まれ変わりました。
このユニフォームには、サステナブルな視点が強く反映されています。シャツには、廃棄予定のタマネギの皮から染められた「Onibegie(R)シリーズ」を採用し、ダイイチの意義ある挑戦が感じられます。また、デニムエプロンは、農園で働く人々の姿を想像させるスタイリングとなっており、実用性とデザイン性の両立が見事です。
アップサイクル生地の採用
特筆すべきは、ユニフォームに使用されるスカーフです。これは、使用後の紙資源や未利用の間伐材をアップサイクルして作られた紙糸「TSUMUGI」を使用しています。この素材の柔らかさや軽さは、着心地を向上させるだけでなく、環境にも配慮した選択となっています。実際に、スカーフは胸元で結んだり、頭に巻いたりすることができる2WAY仕様で、スタイルにバリエーションを加えます。
ユニフォームの誕生までの道のり
新ユニフォームの提案があった際、まずはコンセプトやデザイン、機能性についてのヒアリングが行われました。「コーヒー農園」「リラックス」「異国感」といったテーマから、ユニフォームとしての使いやすさや耐久性を重視したスタイリングが生まれました。スカーフにはコーヒーの豆や花のモチーフが施され、農園の豊かなイメージを感じさせるデザインが実現しました。
このユニフォームは、実際の試着や洗濯試験を経て、最終的に完成されました。こうしたプロセスは、単なる商品開発だけでなく、コーヒー文化や環境意識を反映した結果を生み出しています。
株式会社ダイイチの取り組み
株式会社ダイイチは、1953年に創業以来、70年間にわたりユニフォームの製造・販売を行ってきた老舗企業です。環境問題への意識も高まり、最近ではユニフォームの回収や再製品化といった取り組みを精力的に進めています。2023年4月には一般社団法人アップサイクルに参画し、様々な企業や団体と連携しながら持続可能な社会に向けた取り組みを強化していくことが誓われています。
新たな未来へ
このように、ネスカフェとダイイチのコラボレーションは、アートとエコロジー、そして飲食文化が交わる新しい形を生み出しています。新しいユニフォームは、神戸市内の「ネスカフェ 三宮」だけでなく、すでに導入されている「ネスカフェ 原宿」での使用が期待されるなど、ますます広がりを見せています。
2025年4月には「ネスカフェ 三宮」がリニューアルオープンする予定で、多くの人々がこの非日常的な空間で新たな体験をすることでしょう。おしゃれで快適なユニフォームを纏ったスタッフが迎えてくれるカフェで、日常から離れた素晴らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。持続可能な未来に向けたこの取り組みが、多くの人々の心に響くことを願っています。