NECフィールディングがスカイポッドを採用
NECフィールディングは、神奈川県川崎市に設けた「川崎テクニカルセンター」にて、物流効率化を目的に仏Exotec社の3次元ピッキングシステム「Skypod」を導入しました。このセンターは、同社のICTシステムメンテナンス事業に必要な保守部品を一元管理する拠点として機能しており、全国115か所への部品配送を行う重要な役割を担っています。
24時間体制のBCP倉庫
2023年9月に開設された川崎テクニカルセンターは、災害時でも機能を維持するためのBCP(事業継続計画)倉庫として設計されています。この倉庫は、通常時に加え、非常時にも全国への迅速な補給を可能にするため、24時間365日の体制で運用されます。これにより、災害発生時にも継続してサービスを提供することができます。
スカイポッドの導入効果
導入された「Skypod」は、効率的に物品をピッキングし、作業者の元に自動的に搬送するロボットシステムです。このシステムは、保管効率の向上に寄与し、出荷能力を高めると同時に作業コストの削減も実現します。さらに、ピッキングミスの防止や安定した作業品質の提供が評価され、本センターでの使用が決定しました。
スカイポッドの特長には、遠隔監視機能があり、ロボットに不具合が生じても即座に対応できることで、センターのBCP倉庫としての機能も強化されています。これにより、物流センターの効率化だけでなく、運用の安定性も向上しています。
IHI物流の新たな取り組み
IHI物流産業システムは、「Skypod」のような自動化ソリューションを通じて、2024年問題や人手不足という物流現場の課題に対応しています。深層学習を活用したロボットシステムや、荷物の最適化在庫管理、トラック運行管理システムなど、幅広い物流情報サービスを提供し、総合的な物流ソリューションの構築を目指しています。特に、自動倉庫のシェアリングサービスを導入し、より柔軟で効率的な物流運営を実現しています。
NECフィールディングの全体像
NECフィールディングはICTシステムのコンサルティングから設計、構築、保守、運用に至るまでのサービスを一括して提供しています。医療・介護機器の設置や修理・保守サービスなども手掛けており、顧客のシステムを全面的にサポートしています。様々な業界においてニーズに応えるため、今後も新しいサービスを展開していく予定です。
この新たな取り組みは、同社の物流サービスに大きな変革をもたらすことが期待されています。