JS Adways、台湾ファミリーマートと連携した新たな事業展開
株式会社アドウェイズの子会社、傑思‧愛德威媒體股份有限公司(JS Adways)は、台湾ファミリーマートと提携し、リテールメディア・ネットワーク(RMN)を活用した新たなマーケティング施策に取り組むことを発表しました。この連携により、広告業界の新たな潮流を生み出すことを目指します。
リテールメディア・ネットワーク(RMN)とは?
RMNは、オンサイト広告、インストア広告、オフサイト広告の3つを組み合わせた広告プラットフォームです。具体的には、自社アプリや小売Webサイトでの広告、店内デジタルサイネージへの表示、さらには購買データを活用したデジタル広告が含まれます。近年、このRMNは急速に拡大し、多岐に渡る業界からの新規参入が進んでいます。
ファーストパーティデータを利用することにより、企業はより効率的に顧客にアプローチできるようになっています。特に小売業界では、こうした手法を駆使することで、マーケティング施策の効果を最大化することが期待されています。
台湾ファミリーマートとの提携
2023年末より、JS Adwaysは台湾ファミリーマートと手を組み、台湾全国の4,200店舗を通じてRMNを利用した新しい広告施策を展開します。この施策により、アプリ会員やECサイト会員、LINE公式アカウント、そして各種ソーシャルメディアを融合させることで、1,800万人以上のユーザーにアプローチすることが可能となります。
この提携は、オンラインとオフラインの広告施策を統合し、より幅広い層にリーチできるようになります。特に、台湾ファミリーマートの店頭でのインストア広告は、多くの顧客の可視性を獲得する重要な要素となります。
618ショッピングフェスティバルに向けた施策
さらに、2024年6月に行われる「618ショッピングフェスティバル」にも注目が集まっています。このビッグイベントは、中華圏で毎年行われる大規模な値引きセールであり、JS Adwaysはこの期間中、日本製品を扱う越境ECサイト「bibian」にマーケティング支援を行います。
これにより、大量のトラフィックを効果的に活用し、従来のデジタルメディア広告の弱点を克服します。実際、過去の事例では、広告施策によって「bibian」の日本製品エリアへの訪問者数が4倍に増加するなど、顕著な成果が得られました。これにより、ブランドの露出やトラフィックが増加し、出店企業にとっても有益な結果を生み出しました。
今後の展望
JS Adwaysは、日本と台湾を中心とするマーケティング戦略をますます強化していく方針です。RMNを活用することで、多様な広告手法を組み合わせた包括的なマーケティング戦略を推進し、広告主の成長をサポートします。
また、アドウェイズグループは今後の市場ニーズに迅速に対応し、全世界に感動や驚きを提供し続けることで、すべての関係者の可能性を広げるというビジョンを実現する努力を続けます。
今回の提携は、デジタル広告の新たな可能性を模索する上で、重要な一歩となることでしょう。