高齢者の住まい探しを手助けする新サービス『ウルイエカリイエ』の提供開始

近年、高齢者の自宅売却に伴うトラブルが増加しており、それに紐づく新居探しにも大きな課題が生じています。株式会社R65は、そんなシニア世代のための新しいサービス『ウルイエカリイエ』を5月8日より本格提供を始めました。このサービスは、持ち家を売却したいと考えている高齢者に対し、賃貸住宅への住み替えをワンストップで支援するものです。

R65不動産は、シニア向けに特化した不動産サービスを提供しており、近年は高齢者を狙った不正業者によるトラブルも増加。このような背景から、本サービスは、高齢者が安心して住み替えを行えるよう、賃貸仲介のノウハウを生かして、安全な取引をサポートすることを目的としています。

実際、国民生活センターのデータによると、60歳以上の不動産売却に関する相談件数は年間600件を超え、その中で多くの高齢者が悪質業者に騙されている実態があります。強引な勧誘や契約後の高額違約金の請求など、多くのトラブル例が報告されています。特に70代以上の高齢者が直面する相談件数は増え続けていて、これは市場での安全ネットワークの欠如を示すものです。

また、高齢者向けの賃貸市場も厳しい実情があります。弊社の調査によると、65歳以上の26.8%が賃貸住宅への入居を年齢を理由に断られた経験があり、これは不安要素となっています。こうした厳しい状況に対して、本サービスでは、持ち家の売却から新居探しをトータルでサポートし、高齢者が安心して住み替えを行えるように体制を整えています。

『ウルイエカリイエ』は、長年の経験から得たノウハウを活かし、地域の不動産会社と連携して高齢者特有のニーズに応えるスムーズな住み替えを実現します。このサービスでは、高齢者に特化した情報提供や、売却から入居までの流れを明確にし、相談から売却までのプロセスをシンプルにしています。今後は全国規模で相談を受け付ける体制を整え、高齢者が安心して住まうことができる選択肢を増やすことを目指しています。

さらに、R65不動産は自治体や地域包括支援センターなど、公的機関との連携も視野に入れ、高齢者の住まいに関する問題解決を加速させます。それにより、売却トラブルを未然に防ぎ、情報格差を解消し、「いくつになっても好きな場所に住める社会」の実現に貢献することを目的としています。

同社の代表取締役社長・山本遼氏は、住み替えに関する高齢者の切実な声に耳を傾けており、これまでの経験をもとに、新しいサービスを通じてすべてのシニアが安心して住まいを選べる社会の構築を目指しています。『ウルイエカリイエ』は、高齢者の生活基盤を守るため、今後も多角的な支援に努めていく方針です。

今後の展開にも注目が集まるR65不動産。高齢者の方々が安心して住む場所を見つけられるよう、引き続きサービスの向上を図ります。