日本HPが発表する新たな大判プリンター:HP DesignJet T870 A1モデル
日本HPが、未来の働き方を提案するイベント「HP Future of Work Conference 2025」において、新型大判プリンター「HP DesignJet T870 A1モデル」を発表しました。このモデルは特に建築・エンジニアリング・建設・デザイン市場に焦点を当て、プロフェッショナルのニーズに応える強力なツールとなります。
画期的なプリンターの特長
「HP DesignJet T870 A1モデル」は、24インチのA1サイズに対応したプリンターで、従来の印刷方法を超えた汎用性と効率性を実現しています。この新しいプリンターは、特に建設業界のさまざまな業務上の障壁を取り除くために設計されており、業務の創造性を高める役割を担っています。
さらに、HPは「HP Build Workspace」と呼ばれるデザインワークフローツールも強化しました。これにより、安全で持続可能な印刷とAIを活用したワークフローが実現され、AEC分野におけるプロフェッショナルのコラボレーションや生産性を向上させています。
効率的なプロセスとサステナビリティへの配慮
この新プリンターは、HPの統合型高性能テクノロジーエコシステム内で連携機能を持つため、作業の各段階で正確性を向上させます。また、重量は他社製品と比較して約30%軽量化され、静音性やエネルギー効率も向上しています。
印刷に使用されるインクは顔料系のHP Flex Techインクで、高品質な出力を実現。内蔵されている給紙トレイは、ロール紙とカット紙を自動で切り替えることができ、A4からA1までシームレスに印刷が可能です。A1サイズの印刷は、最短で21秒という迅速な処理が可能です。
進化する印刷環境とAI技術
新しい「HP Build Workspace」も注目の機能です。モバイル対応スキャン機能とAIによる図面のベクター化機能を通じて、図面や現場スケッチを迅速にCADファイルに変換することができます。これにより、プロジェクトの遅延を減少させ、チーム間の情報共有がスムーズになります。
高精度を実現する「HP SitePrint SMR Prism」
さらに、建設現場での複雑な作業を高精度で行えるロボティックソリューション「HP SitePrint SMR Prism」も発表されました。このアイテムは、建設レイアウトの精度を向上させ、手作業での修正を削減するために設計されたアクセサリです。
日本市場へのこだわり
HPが「HP DesignJet T870 A1モデル」を日本で発表するのは、日本の顧客からのフィードバックが非常に重要であるからです。このプリンターは、小売や教育分野にも柔軟に対応することが可能で、さまざまなニーズに応えています。
HPのシニアバイスプレジデントであるダニエル・マルティネス氏は、「日本市場は高い基準を持ち、フィードバックも豊富です。このモデルを通じて、プロフェッショナルがより効率的に業務を進める手助けができることを嬉しく思います」と語っています。
新たな「HP DesignJet T870 A1モデル」は、単なるプリンターを越え、現代の働き方に即した効率的な業務環境を提供することが期待されます。今後の展開にも注目です。