法務業務のカタチを変えるAIアシスタントCoCounsel Coreが日本に上陸
法務業務の革新を実現するAIアシスタント
トムソン・ロイター株式会社が、生成AIアシスタント「CoCounsel Core」の日本語版を10月から提供開始します。この新しいAIの導入により、日本の法務プロフェッショナルたちは、業務の効率化と迅速化を実現できると期待されています。今回はその詳細に迫ります。
CoCounsel Core日本語版の特徴
CoCounsel Coreは、日本の法務市場特有のニーズに合わせてローカライズされており、日本語での法的推論が可能です。このAIアシスタントは、ユーザーが契約書のレビューや条項の抽出、訴訟準備、ナレッジ検索などの業務フローを迅速に遂行できるよう支援する設計がなされています。これにより、法務専門家や実務家は、より戦略的な業務に集中できるようになります。
グローバル展開の戦略
今回の日本語版の発表は、トムソン・ロイターのグローバルな戦略の一環として位置づけられています。CoCounselの製品は、すでに欧米、中南米、アジア、オセアニアの市場に展開されており、そのローカライズが進められています。この戦略は、法務専門家に対する支援を強化することを中心に据えています。
法務業務の現状とAIの位置付け
代表取締役社長の三浦健人氏は、今日の急速に変化する経済環境において、法務専門家への需要が高まっていると述べています。「CoCounsel Core日本語版は、透明性と安心感を持って、業務をサポートすることを目指します」と語る三浦氏。今後も、日本の弁護士達との連携を強化し、AIを用いた業務の最適化を推進する方針です。
日本の法務市場に合わせた特性
CoCounsel Coreは、エンジニアや弁護士の協力によって国内外のビジネス環境に適応できるように設計されています。ユーザーインターフェイスは完全にローカライズされ、文書レビューや比較、要約、データベース検索などのスキルが日本語で提供されます。これにより、業務フローの効率性が大幅に向上すると期待されています。
将来の展望
トムソン・ロイターのプロダクト・マネジメント担当シニア・ディレクター、トーマス・サンダー氏は、「私たちの目標は、ただ支援を行うのではなく、実行を可能にするAIを構築することです」と述べています。このAIは、文書の処理だけでなく、弁護士がより付加価値の高い業務に専念できるよう設計されています。
セキュリティについても、CoCounsel Coreはプロフェッショナル業務用に設計されており、出典引用や監査証跡が保存される仕組みが整っています。また、同社のISO/IEC 42001への準拠により、顧客の機密情報が安全に守られるよう配慮されています。
ビジョンと未来の投資
トムソン・ロイターは、今後数年間で年間2億ドル以上を製品投資に活用し、各プロフェッショナル向けにネットワーク化されたAIアシスタントを提供することを目指しています。これにより、法務の業務がより迅速かつ効率的に行える環境を構築し、顧客により良いサービスを提供することが期待されています。
CoCounsel Core日本語版の提供は10月21日から開始され、今後は「Westlaw Japan」との連携も予定されています。日本の法務業界におけるAIアシスタントの導入は、この業界に新たな風を吹き込むことでしょう。
会社情報
- 会社名
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トムソン・ロイター株式会社
- 住所
- 東京都港区愛宕2-5-1愛宕グリーンヒルズMORIタワー10階
- 電話番号
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03-4520-1350