LAPRAS株式会社が、約4億円を調達したと発表しました。この資金は、韓国のHRテック企業Wanted Lab, Inc.の日本法人WANTED JAPAN株式会社からの出資及び金融機関からの融資を通じて集めました。これにより、同社のこれまでの累計調達額は約12億円に達しています。
今回の資金調達は、LAPRASが運営する転職・採用プラットフォームの更なる拡充を目的としており、特にハイスキルなITエンジニアと企業を結び付けるプロダクトの開発、マーケティング、営業体制の強化に使用されます。
現在、LAPRASは2019年からのサービス提供を通じて、約3.5万人のユーザーを抱え、採用サービスの「LAPRAS SCOUT」は1000社以上の企業に利用されています。2024年2月から始まる求人掲載専用プラン「LAPRAS JOB BOARDプラン」は開始から6ヶ月で200社以上の企業が利用するなど、順調なスタートを切っています。このサービスを通じ、掲載求人件数は前年同期比150%以上、面談数は200%以上と、マッチング機会が飛躍的に向上しています。
今後、同社はAI技術を駆使した転職支援機能の強化を進めます。従来のスコアリング機能やAIによるコメント生成を拡張し、ユーザーの希望や経験に基づいたパーソナルな求人提案を行うことで、従来の求人提案に対する不透明感や恣意性を解消することを目指しています。また、法人向けに提供していた採用サービスも名称を「LAPRAS」と統一し、企業のニーズに合わせたプランを充実させる予定です。新サービス名は、2024年10月から順次導入される見込みです。
この資金調達にあたり、LAPRASは韓国のITエンジニアと日本企業とのマッチング事業を開始します。韓国のITエンジニアは高いスキルを持つ人材が多く、日本企業にとっては優れた採用機会を提供することが可能です。この新たな取り組みを通じて、日本国内のITエンジニア不足を少しでも解消し、グローバルな競争力を高めることが期待されています。このように、LAPRASは国境を跨いだ新サービスの展開を進め、日本と韓国の経済成長に寄与することを目指しています。
WANTED JAPANのイ・ボッキ代表は、LAPRASの技術基盤を活かしたビジネスの拡張性に期待を寄せる一方、LAPRASの代表取締役・染谷健太郎氏は、新たなパートナーシップを強化することで、事業の成長を加速する意気込みを示しました。今回の資金調達は、これからのLAPRASの成長において重要なステップとなるでしょう。
このような背景を持つLAPRASは、今後も技術を活用した転職市場の変革に挑戦し続け、「人の可能性を信じる」という価値観のもと、ユーザーにとって有意義なマッチングを提供していくとしています。