株式会社クオーターバック、社名を「ren」に変更
東京都台東区に本社を置く株式会社クオーターバックは、2025年7月1日付けで社名を「株式会社ren(レン)」に変更すると発表しました。この社名変更は、同社が掲げるブランドコンセプト「つながりのデザイン」の下、生まれた新たな一歩を意味しています。
社名変更の背景
1985年の設立以来、株式会社クオーターバックは、広告企画制作を通じて企業のコミュニケーション課題に取り組んできました。41年の歴史を重ね、2021年には「つながりのデザイン」を新たなブランド指針とし、CI(コーポレートアイデンティティ)を刷新しました。従来のクリエイティブなコミュニケーションデザインに加え、ワークショップや対話の場を設けることで、組織や事業の成長を目指しています。
元々の社名「クオーターバック」は、アメリカンフットボールのポジションに由来し、「ゲームメイキングを担う司令塔」との意味が込められていました。しかし、変化の激しい現代において、このスタイルが通用しにくくなったと感じるようになりました。特にVUCAと呼ばれる不安定な時代において、一方的なリーダーシップだけでは通用せず、チームメンバーが共通の目的を持ち、自立して活躍できる環境が求められています。
その結果、「つながりのデザイン」という考え方が誕生し、互いの違いを尊重し合いながら協力し合うチームが求められる時代に突入したのです。この背景から、新社名「ren」の選定が進められました。
新社名「ren」に込めた願い
「ren」は日本語の「連(れん)」に由来し、連携や連帯を象徴しています。人々がお互いに助け合い、互いの力を活かすことで前進し、より大きな成果を上げることができるという理念が込められています。ビジネスは一人では成立せず、コミュニケーションを重視し、一緒に力を合わせることが重要です。
しかし、現代のビジネスシーンでは経済効率性が優先され、個々のメンバーの「本当の思い」が見落とされがちです。その結果、コミュニケーションの断片化が進み、見えない孤独が生じているとの問題意識を持っています。これらの課題に対して、再び人々のつながりから生まれる創造性やチームの信頼の力に光を当てることが求められています。
これからのrenの展望
新生renは、これからも「つながりのデザイン」を核心に置き、実践と探求を続けていく所存です。社名変更は単なる形の変化ではなく、これまでの蓄積を活かし、新たな価値を創出するための決意です。つながりは複雑であるためこそ面白く、私たちはその中で解決策を見出していくことに挑戦します。
今後も株式会社renは、人と人とのしっかりした連携を通じて、創造的なビジネス環境を築いていくことを目指します。これからもご期待ください。