ポケトーク、資金調達に成功
ポケトーク株式会社は、東京都港区に本社を置く企業であり、「言葉の壁をなくす」という壮大なミッションを掲げています。このたび、同社は「ゆうちょ Spiral Regional Innovation Fund」による第三者割当増資を通じて、3億円の資金調達を実施しました。これにより、累計の調達額は55.3億円に達し、さらなる成長への一歩を踏み出しました。
資金調達の背景と意義
ポケトークが本資金を利用する目的は、日本国内および海外における販売網の拡大です。特に、最近増加傾向にあるインバウンド客に対し、地域創生に寄与するため様々な製品が求められています。その中で、多言語対応の重要性はますます高まり、ポケトークは「言葉の壁をなくす」ことを通じて、地域の課題解決に向けたサポートを行う予定です。
さらに、グローバル展開も視野に入れており、特にアメリカ事業では、2024年の上半期において初めて営業利益黒字を達成しました。これを踏まえ、欧州事業における体制強化を図り、より多くの国々にポケトーク製品を届けることを目指しています。
「ポケトーク」とは
「ポケトーク」は、互いの言葉を話せない相手同士が、AIを活用して自国の言語のままでスムーズにコミュニケーションを取ることができる通訳機です。74言語の音声とテキストに対応し、クラウド上の最新のAIエンジンを使った高い翻訳精度が特徴です。また、Wi-Fiがなくても130以上の国と地域で使用できるモバイル通信機能を内蔵しており、契約や通信料が不要で使い始められます。
データによると、ポケトークシリーズの累計出荷台数は、2017年の発売以来、2022年末までに100万台を超え、その人気は確実に拡大しています。
AI通訳機能の活用
ポケトークには特に注目すべき機能があり、リアルタイムで音声翻訳を実現する「ライブ通訳」や、多言語での会議をAI技術でサポートする「カンファレンス」も展開しています。これにより、ビジネスシーンだけでなく、旅行や観光など多様な場面での利用が見込まれています。
「ライブ通訳」では、10の言語をリアルタイムで74の言語に翻訳し、参加者全員が簡単に理解できるよう配慮されています。「カンファレンス」機能では、聞き手がスマートフォンを使ってQRコードを読み込むことで、言語による制約を無くし、円滑なコミュニケーションが図れる仕組みとなっています。
今後の展望
ポケトーク株式会社は、国や地域を超えて人々がより深く理解し合える世界の実現を目指し、引き続き製品の改善に努め、また多言語対応のニーズに応えるべく事業の拡大に尽力していく方針です。社会全体で取り組むべき「言葉の壁」の解消に向けて、ポケトークは国内外での展開を一層進め、より多くの人々に幸せなコミュニケーション体験を提供していくことでしょう。
ポケトーク公式サイト