10月は里親月間:こどもたちを守るための重要な取り組み
毎年10月は「里親月間」として位置付けられ、社会的養護が必要な子どもたちが家庭に近い環境で育つことを推進する取り組みが全国で実施されています。こども家庭庁はこの機会を利用し、里親制度の理解を深めるべく、多くの広報活動を展開しています。
里親制度の意義と背景
現在、全国には約4万2千人の子どもたちが様々な事情から親と暮らせず、里親制度がその解決策の一つとなっています。里親制度は、保護者の虐待や病気、経済的事情などの理由により、家庭での養育が断たれた子どもを、里親の家庭で迎え入れ、安全に育てるための制度です。
日本ではこの制度が1947年に制定された児童福祉法に基づいて誕生し、1948年の「里親等家庭養育運営要綱」が施行されたことにより正式に始まりました。里親制度は、子どもたちが愛情をもって育まれる家庭的な環境を提供することで、自己肯定感や他者への信頼感を育む重要な役割を果たしています。
現在、約6700人の子どもたちが里親家庭で生活しており、その数は年々増加しています。さらなる制度の普及と推進に向けた取り組みが求められています。
広報活動と全国的な運動
10月の里親月間においては、各種メディアを通じての広報活動が行われます。例えば、こども家庭庁はラジオ番組「杉浦太陽・松井玲奈日曜まなびより」を通じて、10月18日(日)に里親制度について取り上げ、その重要性を訴えます。この番組は全国の38局で放送され、広く国民に向けて里親制度の認知度向上を目指します。
シンポジウムやSNSを利用した広報も併せて展開され、家庭的養育の大切さを広めるための重要な場となります。2026年10月3日には、シンポジウムが東京都で開催され、里親としての体験談を持つ方などの発表が行われます。
メディアを通じた情報発信
また、全国的なテレビCMも計画されており、地上波テレビを介して里親制度の情報を広めることで、より多くの人々に関心を持ってもらうことが期待されています。さらに、10月1日には朝日新聞や毎日新聞に全面広告が掲載され、多角的な視点から里親制度の理解を求めます。
里親制度特設サイト
里親からの情報発信の場として「里親制度特設サイト」が設けられています。このサイトでは、制度の解説に加え、実際に里親として活動している方々や、里親家庭で育った当事者の経験談を中心としたさまざまな情報が掲載されています。広報啓発動画やリーフレットも利用可能で、地域団体や個人が、自治体の支援を得ながら使用することができます。
まとめ
以上のように、毎年10月の里親月間は、子どもたちが家庭的な環境で育つための重要性を全国に広める絶好の機会です。里親制度の理解を進めるためには、地域社会全体の協力と支援が必要不可欠です。今後もこども家庭庁は、里親制度を含む社会的養護への理解を深めるために取り組みを継続していきます。里親月間を通じて、多くの人がこの制度について考え、関与していくことが期待されています。