株式会社ゲート・ワンは、ファミリーマート店舗内のデジタルサイネージ「FamilyMartVision」を運営しており、株式会社データ・ワン、株式会社電通と共同で、FamilyMartVisionとテレビCMを使ったクロスメディアの統合リーチ検証を実施しました。
この検証では、FamilyMartVisionを通じてインクリメンタルリーチ(テレビCMではリーチできなかった層への追加リーチ)が獲得できることを確認しました。テレビCMと併せて活用することで、リーチの拡大が可能であることがわかりました。さらに、年代別のインクリメンタルリーチについても検証を実施し、特定ユーザー層に対するリーチ補完の有効性を確認しました。
検証では、データ・ワンが保有するファミリーマートの購買データ、NTTドコモが保有するデータ、電通が保有する統合マーケティングプラットフォーム「STADIA」のデータが紐づいたユーザーを対象に、テレビCMリーチや人口動態データを反映することで、メディア間のユニークリーチを精緻に検証しました。FamilyMartVisionとテレビCMそれぞれの接触実態を、アンケート回答ではなく購買者・視聴者のログデータで解析できるのが大きな特徴です。
FamilyMartVisionは、全国のファミリーマート約10,040店舗に設置され、1週間で延べ6,400万人にリーチ可能なメディアとして成長しています。幅広い年代層のお客さま、エリア等にアプローチが可能です。
2023年12月に実施したテスト検証では、ファミリーマートのテレビCM放映に合わせて、同じ内容の広告素材をFamilyMartVisionで同時期に放映しました。検証の結果、テレビCM単独での接触が46.1%、テレビCMとFamilyMartVisionの両方接触が14.9%となり、FamilyMartVisionのみの接触は10.1%と、インクリメンタルリーチの獲得が確認できました。年代別では、特に20代、30代でのFamilyMartVisionのインクリメンタルリーチが高いことが分かりました。
今後、テレビCMとの統合リーチ検証に加えて、メディア毎の購買行動や態度変容、デジタル広告等の計測可能なメディアとの統合リーチ検証等を引き続き進めていく予定です。