声を出せない状況に寄り添う、新たな意思表現の仕組み作り
最近、NEARIZE株式会社が東北芸術工科大学の学生と連携し、「声を出せない状況でも助けを求める意思表示ができる社会の仕組み作り」に向けた取り組みを始めました。このプロジェクトは、特に痴漢被害や他の緊急時において、声を出せないことに起因する心理的な障壁を和らげることを目的としています。
声を出せない経験を重視する背景
私たちの社会では、被害者が「声を出せなかった」と感じる状況や経験は数多く存在します。この問題はあまり深く語られることがないため、被害者の心に負担を残すことが多いのです。そのような状況下で、助けを求めたい気持ちはあっても、声をあげることが困難な場合があることを考慮し、本プロジェクトはその選択肢を社会の中に増やすことを目指しています。
静かな意思表示の実現に向けた技術的アプローチ
取り組みの中では、NEARIZEが開発したBluetoothタグ「MAMORIO」を利用し、音声以外での意思表示の手段を提供します。具体的には、電波遮断カバーを着脱することで、スマートフォンを持つ周囲の協力者に通知が送られる仕組みを実現します。これはあくまでワークショップと実証を目的とした試作品であり、一般公開はされていませんが、参加者に新たな防犯の形を実感してもらえるように設計されています。
実証的な取り組みの進行状況
2025年12月には、大学内や公共空間を舞台にしたワークショップが開催され、参加者は利用時の心理的ハードルや、通知を受け取った後の行動のしやすさ、また周囲の目がもたらす抑止効果の可能性などについて検証が行われます。このような実証の場は、学生が問題意識を持って学び、企業がその技術を支えることで、生まれる新たな知見となります。
NEARIZEの役割と未来への展望
NEARIZEは、このプロジェクトにおいて技術的なサポートを提供しています。Bluetoothタグ「MAMORIO」の提供や疑似体験アプリの開発に関するアドバイスを行い、学生たちの学びを促進する場を提供しています。商業的な目的ではなく、学生との協業を通じて社会課題に向き合う姿勢が、このプロジェクトの核となっています。
今後、得られた知見は卒業制作展での展示や関係者への報告として共有される予定です。NEARIZEは、こうした実証結果をもとに、今後も教育機関との連携を重視し、テクノロジーの社会実装に取り組む姿勢を堅持していきます。このプロジェクトは、見えにくい被害を「なかったことにしない」ための努力の一環なのです。
プロジェクト概要
- - プロジェクト名: 声を出せない痴漢被害者を支える社会の仕組みづくり(卒業制作)
- - 実施主体: 東北芸術工科大学 デザイン工学部 企画構想学科
- - 連携企業: NEARIZE株式会社
- - 実施内容: Bluetoothタグを活用した疑似体験用アプリの開発、ワークショップの実施、卒業制作への技術的サポート
NEARIZE株式会社について
NEARIZE株式会社は、テクノロジーを駆使し、「あたりまえに、気づかせる。」というミッションのもと、さまざまなソリューションを提供しています。スマートタグ「MAMORIO」を中心に、人やモノの状態を把握し、社会の新たな「あたりまえ」を実現するための取り組みを行っています。