広島発、SNS動画とXR技術で新時代の就活を切り開く若者支援モデル

広島発、新しい就職支援モデル「ひろしま就職モデル」

最近、広島を拠点とする株式会社ビーライズと合同会社Clark'nが業務提携を結び、若者が地元企業との縁を深めるための新しい取り組みを始めました。その名も「ひろしま就職モデル」です。このモデルは、SNS動画とXR（拡張現実）技術を駆使し、若者の就活を革新しようとする試みです。

背景：若年層の転出超過が深刻な広島県

広島県は近年、若者の流出に直面しています。総務省のデータによると、転出率は四年連続で全国1位となっており、この問題は労働力の不足や地域経済の活力低下を招いています。このため、地方創生の観点からも、広島での労働環境を整える必要が急務です。

内閣府の調査によると、若者が仕事を選ぶ際に最も重視するのは「職場の雰囲気」や「具体的な仕事内容」などです。しかし、広島では地域の企業と若者が出会う機会が限られ、情報が行き届かないのが実情です。このため、多くの若者が都市部の企業へと流れてしまうのです。

提携の目的と取り組み

ビーライズはXRクリエイティブコンテンツの制作に力を入れ、Clark'nは若者目線で企業の魅力を伝えるコンテンツを手掛けています。この提携により、広島の企業をより多くの若者に知ってもらい、興味を持ってもらうことを目指します。

具体的には、Clark'nが制作したSNS動画を通じて企業への認知を高めた後、ビーライズ制作のXRコンテンツを使って、リアルな職場体験を提供します。この体験は、参加のハードルが低く、若者にとって新たな企業理解の手段となります。

期待される成果

このモデルが成功すれば、広島県内の企業認知度が高まり、若者の定着が進むと期待されています。定着率が向上すれば、地域経済の活性化にもつながることでしょう。

フェーズの展望

「ひろしま就職モデル」は3つのフェーズで展開されます。まず、学生に企業を知ってもらうための「ひろしま就職モデル1.0」、それに続く多様なキャリアの提案を行う「ひろしま就職モデル2.0」、そして、最終的には全国にこのモデルを広げ、「誰もが自分らしく働ける地域社会」を目指す「ひろしま就職モデル3.0」となります。

これにより、地域の若者が自らのキャリアを描き、地元での就職に対するイメージが向上することを狙っています。