石巻専修大学と日本数学検定協会が協力協定を締結

協定締結の背景

2025年7月25日、宮城県の石巻専修大学と東京都に本拠を置く公益財団法人日本数学検定協会が公式に連携協力に関する協定を締結しました。両者は、地域の活性化を目指し、算数・数学の力を高める様々な共同研究を推進することを目的としています。地元の教育機関と全国規模の協会が結びつくことで、相互に発展し、地域社会全体の向上に寄与することを目指しています。

協定の具体的な取り組み

この協定には、以下のような主要な連携協力事項が含まれています。

1. 算数・数学力向上に向けた共同研究の促進
共同研究を通じて、より具体的な教育プログラムや教材の開発が行われます。

2. 知的資源・人的資源を活かした交流
学術的な交流はもちろん、講演やセミナーを通じて、双方の知見を高めます。

3. ネットワークを利用したパートナーシップ構築
この協力を機に、他の教育機関や企業とも連携していくことを目指します。

4. 地域への還元を考えた情報発信
研究や活動の成果を地域社会に伝え、理解を深めるための施策が検討されています。

5. その他の新たな取り組み
双方が必要と認めたケースについても、柔軟に新しい協力を展開していくとしています。

代表者の言葉

協定署名式では、公益財団法人日本数学検定協会の理事長・髙田忍氏と、石巻専修大学の阿部知顕学長が挨拶を行いました。髙田氏は、「本日の連携協定の締結を心より感謝します。以前、東日本大震災の復興支援活動を通して、子供たちに算数を体験してもらうプログラムに取り組んできた経緯があり、石巻の地で新たな活動を広げられることを嬉しく思っています」と述べました。

また、阿部知顕学長は「本校は震災を経験した大学として、教育の振興と地域社会の発展に寄与することが重要な使命です。算数・数学教育はその中心です。日本数学検定協会との協力を通じ、子供たちの学力向上に繋がっていくことを願っています」と語りました。

地域とのつながり

石巻専修大学は、特に東日本大震災後の復興において重要な役割を果たしています。この協定により、学力向上だけでなく、地域の若者たちへの教育機会の提供や、新たな将来の可能性を開く一助となることが期待されています。また、日本数学検定協会が提供する「数検」や「ビジネス数学検定」といった資格制度も地域における学びの重要な一環として機能し、若者たちの能力開発に貢献するでしょう。

結論

このように、石巻専修大学と日本数学検定協会の連携は教育界に新たな風を吹き込み、特に算数・数学の教育向上に注力することにより、地域の発展に寄与していくことが期待されます。コラボレーションによって生まれる新たなプログラムや研究の成果が、石巻地域及びその先の日本全国における学びのあり方を変革していくことでしょう。