リハビリの新たな選択肢、成果報酬型施設の誕生
東京都中央区日本橋に、業界の常識を覆す成果報酬型のリハビリ施設「mediVRリハビリテーションセンター東京」が開設されました。これまでリハビリの分野では、患者様が効果にかかわらず治療費を支払うシステムが一般的でした。この常識が変わることで、患者様は安心して治療を受けられるようになります。
開設の背景
従来のリハビリ業界では、施術時間や労力に対して報酬を得るシステムが採用されていました。そのため、多くの患者様は「本当に良くなるのか不安を抱え、治療を続けることができない」というジレンマに悩まされていました。良い結果が出なければ費用が発生しない新しいシステムは、患者様にとって大きな選択肢となります。
mediVRは、治療成果に基づいた報酬システムを日本で初めて導入しました。具体的には、患者様が設定した目標を達成したときや、達成した分だけ報酬が支払われる仕組みです。これにより、治療費が無駄になってしまう心配がなく、患者様は治療を受けやすくなります。また、スタッフも患者様と密接に寄り添い、目標達成に向けて真剣に取り組むことが求められます。この新しいアプローチは、患者ファーストという姿勢の重要性を広める鍵ともなるでしょう。
施設の仕組み
mediVRリハビリテーションセンターでは、初回面談で患者様のリハビリの目的や身体状況を確認します。その後、最終目標や途中のステップ、達成時の料金について共に設定します。各ステップをクリアしてから1週間その成果が維持された場合に料金が発生し、支払いが難しい際には次のステップへ進むことはできません。このような仕組みを取り入れることで、ゴールに向かってしっかりと進んでいけるのです。
VRリハビリの実力
このセンターでは、「mediVRカグラ」というVRを活用したリハビリテーション機器を使用します。この機器は仮想空間上での様々な動作を通じて、患者様の姿勢バランスや重心移動の改善を促進します。シンプルなゲーム形式から、意識を高めるための認知負荷ゲームまで多彩なプログラムが用意され、全国の47の大学病院やデイケア施設に導入されています。実績が蓄積され、「mediVRカグラなら成功する」という自信が、成果報酬型システムの導入を後押ししました。
特に、治療を促す例は以下の通りです:
- - 慢性期60代男性:5年前の脊髄損傷から、VRコントローラー操作が困難だったが、4か月後には車いす自走が可能に。
- - 50代男性:1年半前に脳出血後、1か月で装具が軽微になり、右手が顔まで届くようになる。
- - 12歳男児:自力で座位を保つことができず、半年後には杖を使って歩けるように。
施設の概要と内覧会
「mediVRリハビリテーションセンター東京」は、完全予約制で訪問リハビリにも対応しています。内覧会は2022年10月19日に実施予定で、リハビリ体験が可能です。興味のある方はぜひ参加を検討してください。
会社情報
株式会社mediVRは2016年に設立され、脳梗塞後の患者様のためにVR技術を取り入れたリハビリによって改善を目指しています。心筋梗塞を専門としていた原正彦医師が、リハビリの質を向上させるべく立ち上げた企業です。
「mediVRリハビリテーションセンター」は新しいリハビリの形として、多くの患者様にさらに希望を与える存在となることを目指しています。