博報堂DYメディアパートナーズ、初のAmazonデータ連携で売上最大化へ

Amazonデータとの革新的な連携

株式会社博報堂DYメディアパートナーズは、マスメディアとデジタルを融合させる新たな試みとして、国内で初めてAmazonデータとの連携を実現しました。この新たな取り組みは、マーケティング・ミックス・モデリング（MMM）を活用した“Analytics AaaS”というソリューションを通じて実現され、広告主のROIを向上させるための重要なステップとなります。

なぜこの連携が重要なのか？

近年、ECサイトの利用率は急激に上昇しており、詳細な市場調査によると、2022年には国内のEC市場が前年比9.91%増の22.7兆円に達しました。特にAmazonは、その影響力が増しており、広告主はその価値にますます注目しています。しかし、個人情報保護の観点からCookieの規制が厳しくなるなか、効果的なROIの測定が難しくなっています。

新しいマーケティング手法の概要

新たに導入された連携は、Amazon Adsが提供する集計データと博報堂DYグループの広告出稿データを融合して分析します。この手法により、特定の個人情報を扱うことなく、Amazon内での購買にいたるメディアやマーケティング施策の全体的な影響を詳細に把握することが可能になります。また、Amazon Adsやテレビ広告、口コミなど、さまざまな施策の効果を評価し、その結果を報告することで、売上の最大化を図ります。

この連携もとに得られる分析結果は、多岐にわたります。たとえば、オーガニックな売上とマーケティング施策による売上を識別することや、認知施策が売上に与える影響を予測することなどが可能です。これにより、広告予算の配分や出稿計画の立案が一層効果的に実施できるのです。

木村の成果と今後の展開

博報堂DYメディアパートナーズとHakuhodo DY ONEは、この新しいアプローチを通じて、広告効果を最大化し、クライアントのビジネス成長に寄与することを目指しています。特に注目すべきは、リテールや販促、コマース領域に特化した「ショッパーマーケティング・イニシアティブ」という戦略組織が、このプロジェクトを強力にバックアップしている点です。この組織は、数多くの関連企業から成り立ち、各広告事業会社とも連携しながら、広告価値の向上に努めています。

最終的に、これらの新たな手法が広告主にどのような価値を提供するのか、業界全体の注目が寄せられています。博報堂DYメディアパートナーズは今後も、広告の効果を高めるための新サービスを積極的に導入し続ける予定です。業界にもたらす新たな波に期待が寄せられています。