島根の田舎を未来へつなぐ！「継ぐ米」プロジェクトの魅力と取り組み

島根県海士町の田んぼを未来へ。「継ぐ米」プロジェクトの詳細

島根県隠岐郡海士町は、美しい田園風景が広がる地域であり、その風景を未来に繋げる新たなプロジェクト「継ぐ米」が始まりました。株式会社むじょうが手がけるこの取り組みは、高齢化する生産者たちが安心して農業を続けるためのサポートを目指しています。代表の前田陽汰さんは、海士町での高校時代を経て、この地域の持続可能な農業モデルの構築に情熱を注いでいます。

「継ぐ米」とは何か？

「継ぐ米」は、海士町で生産されるお米を定期便として提供する新しい地域ブランドの一環です。単なる物販ではなく、田園風景を「継ぐ」という理念の下、生産、販売、そして地域との関係構築を一体化させたプロジェクトです。このプロジェクトの目指すところは、農業の担い手不足が進む中で、生産者が安定した収入を得られる信頼性のある仕組みを整えることです。これにより、次世代が希望を持って農業に従事できる環境を作ることが狙いです。

安定した販売体制の構築

「継ぐ米」では、定期販売を行うことで生産者が収入を見通せるようにしています。また、この取り組みは数年後に農事組合法人として統合され、販路を直販にすることで、農家が得られる収益を最大化することを目指しています。これにより、生産者に対する還元率を高める体制をしっかりと築いていきます。

繋がりを大切にする梱包と発信

商品の梱包には、海士町の「お裾分け文化」を取り入れ、地元の特色を感じてもらえるよう工夫されています。さらに、写真を通じて田んぼの景色や生産者の生活を届けるなど、生産者の人柄を感じる情報発信にも力を入れています。こうした「顔が見える」農業のスタイルは、消費者と生産者のつながりを深めます。

Instagramとnoteで情報発信

最近では、Instagramやnoteを通じて、季節ごとの田んぼの様子や生産者の想いを発信しています。これによって、消費者はただ商品を受け取るだけでなく、農業そのものに対する理解を深められます。これが「継ぐ米」プロジェクトにとって重要な要素なのです。

サステナブルな未来を目指して

「継ぐ米」は、全ての田んぼを守ることを目的とするわけではありません。むしろ、無理なく持続できる範囲での耕作を重視し、心の余裕を持ちながら田んぼに向き合うことが重要です。この考えは、むじょうが提唱する「縮充（しゅくじゅう）」の思想とも通じます。成長だけを追い求めず、縮小から新たな価値を見出す地域の在り方を探求しています。