AnyMind Group、AI App Studioを発足
日本のAnyMind Groupが、新しいアプリケーション開発を目的とした「AI App Studio」を立ち上げました。この新組織は、生成AIおよび大規模言語モデル(LLM)を駆使して、企業のさまざまなニーズに応えるソリューションを提供することを目指しています。
背景と狙い
AnyMind Groupは、これまでにもブランド企業やクリエイター向けに約11の独自プラットフォームを展開し、データドリブンな施策を提案してきました。特に注目すべきは、東南アジア地域での生成AI技術の普及率の高さにあります。日本や台湾、シンガポールなどの先進国と比較しても、その普及は約30%高く、ますます注目されています。この地域でのさまざまなテクノロジーの進化を受け、とりわけ生成AI分野での成長を狙っています。
2023年にはAIを活用した研究開発チーム「AI Lab」を新設し、次のステップとして2024年には独自プラットフォームへ生成AIを統合する計画もあります。その結果、データ&AI 統合プラットフォーム「AnyAI」と、AIライブコマースプラットフォーム「AnyLive」の開発を進めています。
AnyAIとAnyLiveの機能
- - AnyAIは、マーケティングからEコマースまで幅広いデータを統合し、セキュリティレベルの高いデータ管理を提供します。これにより、ブランド企業はデータドリブンでの高度な分析が可能になります。
- - AnyLiveは、AIを駆使したライブコマースプラットフォームで、アバターを用いて多言語対応の配信を実現します。この機能を活用し、すでに「evian」などのグローバル企業で実績を上げています。
新組織「AI App Studio」の取り組み
新設された「AI App Studio」では、最新技術を駆使し、ブランド企業との連携を強化。実績のある専門家との協力を得ながら、AIアプリケーション開発を加速していきます。また、2024年7月にはGoogle Cloudの生成AIパートナーエコシステムにも参加し、国ごとの特性に合ったクラウドサービスの提供も行います。これにより、AI技術を基盤にしたデータドリブンな意思決定を実現するアプリケーションを開発していく計画です。
エンジニアの採用とカンファレンス開催
「AI App Studio」は積極的にエンジニアを募集しています。特に注目しているのは、LLMや生成AI技術を活用したプロジェクトで、クライアントに新たな価値を提供することが求められています。また、カンファレンスも定期的に開催する予定で、最新のAI技術動向や活用事例を共有し業界のネットワーキングを図る期待も寄せられています。
まとめ
AnyMind Groupの「AI App Studio」は、生成AI技術を徹底的に駆使し、企業の課題解決に向けた新たなソリューションを模索する重要な一歩です。今後の展開から目が離せません。企業やエンジニアがこの新しい潮流にどのようにアプローチしていくのか、引き続き注目していきたいと思います。