1.1億円の資金調達に成功したリジェネソーム
リジェネソーム株式会社は、東京都港区に拠点を置くスタートアップであり、再生医療や老化制御の研究を行っています。最近、都市銀行から3,000万円を融資され、その資金とともに2024年に実施した資金調達で、Preシードラウンドにおける累計額が1.1億円に達しました。
資金の活用と高輪ロンジェビティーラボ
この資金は、TAKANAWA GATEWAY Link Scholars’ Hub(LiSH)内に開設された自社の研究所「高輪ロンジェビティーラボ」の運営資金として活用されます。LiSHは、100社以上のスタートアップを支えるためのエコシステムの中心的施設であり、リジェネソームはここで様々な研究開発を進めます。
研究開発の進展
リジェネソームは、東北大学との共同研究を通じて老化マーカーやエピジェネティクスに関するデータを収集し、老化の可逆性についての研究を開始します。加えて、再生医療技術を用いたエイジングケアに向けた開発を行っており、現在は株式会社Good Hero Therapeuticsと連携し、ウイルスベクターを使用した遺伝子技術の共同開発中です。
エイジングケアサプリメントの製品化
リジェネソームは、研究と並行してヘルスケアに関連したエイジングケア製品の開発にも注力しています。その結果、2025年6月から「SAISEI リジェネソームサプリメント」の販売を開始しました。この製品には、高容量のエルゴチオネインを含み、他にもユーグレナ粉末や酒粕粉末、カラハリスイカ抽出物を使用しています。
未来への展望
今後もリジェネソームは、新しい技術や製品を開発し続け、エイジングケア関連の事業を拡大していく計画です。また、2025年10月から2026年3月に予定される次の資金調達ラウンドに向けた準備を進めながら、さらなる研究開発を加速させていきます。特に、DDS技術の応用や新しい素材の研究開発を通じて、健康寿命の延伸を目指す意向です。
会社紹介
リジェネソームは、エクソソームなどのナノ粒子を利用して、新たな医療ソリューションを提供することを目指しています。詳細なデータ解析に基づく医療技術の開発は、宇宙医学の分野にも応用が期待されており、リジェネソームは人類が宇宙進出する日を見据えています。さらに、スペースシードホールディングスが支援する「Fermentation and Longevity Fund」を通じて、社会課題の解決に向けたビジネスモデルの構築にも取り組んでいます。
リジェネソームの今後の動向に、引き続き注目が集まることでしょう。