WEF技術開発の画期的な高温焼却装置
WEF技術開発株式会社(滋賀県)は、省エネルギー型の高温焼却装置を開発しました。この装置は850Wのブロワーによって炉内温度を最高2000℃に維持できるという成果を上げており、2026年10月6日には産業用フェルトを約5時間で処理する試験が行われました。この高温焼却技術は、廃棄物が持つ燃焼エネルギーを有効に利用する新しい処理方法として注目されています。
1. 開発の背景
近年、産業廃棄物の処理問題は喫緊の課題となっています。特に廃プラスチックやゴム、繊維類は安定した燃焼と効率的な熱利用が求められています。このため、WEF技術開発は、燃焼過程の空気流制御に基づく高温焼却技術の開発に取り組んでいます。
2. 高温焼却装置の特長
この新型焼却装置の最大の特長は、炉内の空気流を徹底的に制御することです。特に空気の旋回流を利用して、高効率での燃焼を図ります。試験では、活性酸素を供給空気に加えることで燃焼効率の確認や、廃棄物の投入方法、排ガスの処理について検討が行われました。
特徴まとめ
- - 廃棄物の迅速処理
- - 燃焼効率の向上
- - エネルギー消費の低減
- - 廃棄物の減容化
- - 排熱回収によるエネルギーの有効利用
3. 産業廃棄物処理試験の結果
2026年10月6日に行われた試験では、産業用フェルトを小分けにして投入したところ、投入から数十秒で目視的にも燃焼が確認されました。約1.0m3のフェルトは、約5時間で完全に処理され、その過程で発生した黒色炭化物は、初期に使用した木材由来の残渣であると考えられます。また、処理中は煙突から目に見える白煙は確認されませんでした。
4. 今後の開発と実用化
WEF技術開発は試験成果をもとに、更なる実用化へ向けた開発を進めています。以下のポイントに焦点を当てています。
- - 調査を通じた燃焼メカニズムの解明
- - エネルギー性能の評価
- - 排ガス対策の強化
具体的には、PFAS吸着活性炭や塩素系廃棄物、医療廃棄物に特化した処理システムの構築を目指しています。また、高温焼却を通じて金属の回収試験も行い、2000℃の状態で金属を溶解せずに回収できることを確認しています。
5. 環境性能の検証
排ガス中のCO、NOx、ばいじん、ダイオキシンなどの環境負担物質を測定し、実用化に向けた排ガス処理システムの強化も行います。急冷処理やスクラバーによる対応も予定しています。
6. 今後の展望
WEF技術開発は、高温焼却技術を通じて、廃棄物処理の効率化とエネルギー消費の削減を両立させる装置の実用化を進めています。今後、大学や研究機関との協力も視野に、技術の高度化に努め、国内外の廃棄物問題の解決に貢献する意向です。共同開発に関心のある企業を募集中です。
会社概要
- - 商号: WEF技術開発株式会社
- - 代表者: 代表取締役 青山 章
- - 所在地: 滋賀県大津市堂1-19-15
- - 設立: 2016年7月
- - 事業内容: 水処理、廃棄物リサイクル、Mg関連技術開発、販売
- - URL: WEF技術開発 / Mg関連技術